mouratta’s blog

うっかり半世紀生きてきて、自分がギフテッドと やっと気づいた私。

ドンブロフスキさん、かく語りき…五つのOE。

何でこのブログを始めたか…最初の記事は、こちら 

 

前々回からWikiの「ギフテッド」より「ギフテッドの特徴」をお借りして私の場合はこんなんでした…というのをぽつりぽつりと書いております。

今回はその続き、3回目です。 

 

ギフテッドの特徴として「OE」ということが言われるのですが、その訳語が「過度激動」…(ーー;) なんのこっちゃそれ?と思わざるを得ないw

そしてOEと言われるとつい、昔々TDL…あれ?もう当時TDRだったっけ? アトラクション、キャプテンEOを思い出してしまうお年頃w 

前回同様、細切れにして自分はどうなんだろうなぁって考えてみます。

 

「ギフテッド」項目内のOE(Overexcitabilities、過度激動)より引用

最終更新 2016年9月19日 (月) 06:12 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。

 

ドンブロフスキは、短時間の単純な感情は人格の成長にあまり影響はなく、否定的感情も含めた激しい感情作用こそが人生を変えるような劇的な体験をもたらし、積極的な分離を起こすと考えた。つまり精神的苦痛は、個人が心理的により高いレベルへ成長するために不可欠であり、その深い感情作用を最大にもたらすものはOEである、と結論付けている。ギフテッドの子供が、OEという平均以上に敏感な精神状態にあることは、勉学や芸術で著しい成果をあげるだけでなく、日常におけるすべての活動においても精神に特異な反応を起こしていることを示す。つまりギフテッドは、誕生時より常に外界・内界両方からの刺激を増長した精神で感じ、激しく深い幅をもって経験し、内省を繰り返していることが、彼らの著しい成長に関連しているという仮説である。

 

えっと…まずこのどん風呂不好き…(ーー;) だれがそんな変換しろとw ドンブロフスキさん。 誰なの? どんな人なの?

単にドンブロフスキだけだとポーランド国歌の「ドンブロフスキのマズルカ」が検索でわらわらっと出てきますが、そちらではなく。 

 

カジミェシュ・ドンブロフスキ(Kazimierz Dąbrowski, 1902年9月1日 - 1980年12月26日)はポーランド心理学者、精神科医、詩人である。。「積極的分離理論」(Positive Disintegration)を提唱。

英語とポーランド語の著書が多くあるが、現在日本語訳されたものはない。

wikipedia 最終更新 2016年12月6日 (火) 07:56 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。

 

え~っと…積極的分離理論。 

先週「積極的」と「否定的」は対じゃないでしょ、と文句言いましたがwやっぱり翻訳って難しいです。 現在日本語訳されたものは無いのかぁ。いまでこそ「ポジティブ」は普通に使われているけど、60年代ではねぇ。

 

積極的分離理論Theory of Positive Disintegration, TPD)は、緊張不安症状、過度な感情表現(Overexcitability)、過度な反応などを人格の成長要素とする、1960年代カジミェシュ・ドンブロフスキ提唱の人格発達(人格心理学)理論。

Wikipedia 最終更新 2014年5月27日 (火) 00:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。 

 

OEは今「過度激動」と訳されてることが多いようですが、この「過度な感情表現」のほうが感覚的に理解しやすいと思うんだけど、アカデミックな風じゃないから使われないのだろうか。 

「激動」って…( ゚Д゚)バクハツダァ!ってつい思うw

さて、これらの前提を踏まえて内容を細切れに当てはめていこうかと。

 

ドンブロフスキは、短時間の単純な感情は人格の成長にあまり影響はなく、否定的感情も含めた激しい感情作用こそが人生を変えるような劇的な体験をもたらし、積極的な分離を起こすと考えた。つまり精神的苦痛は、個人が心理的により高いレベルへ成長するために不可欠であり、その深い感情作用を最大にもたらすものはOEである、と結論付けている。

 

…そうですねぇ。 

精神的苦痛って、その渦中にいる時はホントに…辛くて。

耐える、耐える、耐えて耐えて、打ちひしがれ、時には戦い、あるいは逃げ。 でも今50代になってみると、「人生に無駄なことなし」とホントに思います。

「あの頃はさ、明日人生にケリをつけようって思い続けてた、毎日。」

「でもね、あれがあったから、結果良かったんだと思う。」

「あれも、これも、無駄なことってひとつもなかった。」

そう思えるのですよね…これは同じ年代の「話の合う」人たちは口を揃えて言うことなんです。 そして「年取るのって、悪くない」って。

もちろん「今渦中にいる」人には、ふざけんな、あんたら幸運なだけ!と反感持たれるのが落ちだろうなとは思います。 私もかつてそう思ってたし。 でもあの精神的な苦痛がなかったら、こういう考えを持つような人間にはなっていなかったと思うし…成長した、という感覚は持てなかったと思います。 

「あれ」って何だよ、って思われるかもしれませんが、それはまさに色々、様々。 自分の頭の中ではあれやこれや、目まぐるしく浮かんでは消えて。 どれか一つということではありません、つらかった記憶、あれこれです。

ただ、同じ状況下にあっても、OEの傾向を持つかどうかで受け止め方や影響は大きく異なるだろうなということは強く感じます。

 

  ギフテッドの子供が、OEという平均以上に敏感な精神状態にあることは、勉学や芸術で著しい成果をあげるだけでなく、日常におけるすべての活動においても精神に特異な反応を起こしていることを示す。つまりギフテッドは、誕生時より常に外界・内界両方からの刺激を増長した精神で感じ、激しく深い幅をもって経験し、内省を繰り返していることが、彼らの著しい成長に関連しているという仮説である。

 

ギフテッドの特異性の根本はOEで、それが著しい成長を促している…ということでいいのかな? でもこれって、なかなか実証するのは難しそうだし、そう感じているということを、説明することも困難だと思う。

そもそもOEはやはり脳の機能がそういう傾向を持っているから起こるってことに なるのだろうか。 で、具体的にOEってのはドンブロフスキさん、下記の五つに分けてますね。 

私自身はそれぞれについてどんななのかちょっと考えてみました。

 

 ドンブロフスキはOEを次の5つの分野に区分けした。

1.精神運動性OE:一般的に「落ち着きがなく頭の回転が速い」印象を与えるもので、身体的多動だけでなく、話すスピードが速い、話が一気に飛躍する、頭が働いて眠れない、という精神的多動を示す。

 

私は身体的な多動傾向はあまり無いと思います。 じっとしてるの平気wでも一つことをじっくりやるってのはあまり好きじゃないです。 

よく一つずつ順番に仕事を片付けていく人がいるけど、私はそれだと飽きる。 我慢してやるけれど、効率落ちます。 これって多動なのかな?

話すスピード、そうですねぇ…やや速いかな。 一気に飛躍、これはあります。 でも自分としてはちゃんと繋がってるんですけど(^^;)

頭が働いて眠れない…はあまり無いんですが、すごく面白い本を読んでいる時、頭の中で動いている物語の展開に目が字を追うスピードが付いていけず、ページをめくるのがもどかしくて…という感覚が起きることはあります。 こういう時は脳が疾走している感じw

 

2.知覚性OE:「神経質」という言葉で表される性質で、増長した知覚意識を持ち、まぶしい光、大きい音、匂い、触感など感覚器官に与えられた刺激に過剰に反応する。靴下の縫い目や服のラベルが気持ち悪かったり、隣室の時計の時を刻む音が気になって集中できない、などの例がある。鋭い感性は、幼少の頃から絶景に息を呑み、名曲に涙を流すといった美的感覚にも通ずる。

 

過剰に反応してるのかなぁ、秩序のない大きい音、嫌いな香水、イヤです。 匂いについていえば、昔、アジアのとある国から帰国して、ほぼ半月、全くものが食べられなくなりました。 誇張ではなく、ホントに、口にできたのはコーラとジャワティーだけ。 コーラは一日に2~3リットル飲んでました。

半月で8キロちょい痩せました。 空腹感はあるので、作ったり買ったりするのですが、いざ口元まで箸を運ぶと食べられない。 そのまま箸を置く…です。

ある日、仕事が全く出来なくなってきたことに気付きました。 伝票が書けない。 ペン持って、書き始めて、5分でペン置いて休んでる。 集中できない。 その時、実は拒食症治療受けてもいいレベルにまでBMIも落ちていました。 さすがにこれはヤバイと思い、とりあえずじっと考え、食べられそうなもの…とあるお店の蕎麦でした。 そこに行き、そ~っと…何とか食べられて。

そこから1週間ほどで普通に食事が取れるようになりました。 

その後、リバウンドしましたよぉw  で、なぜそうなったのか理由が全く分からなかったんですが、十数年経って、あることがきっかけでたぶん匂いだと思い当たりました。 当時はアジアのとある国の食物は農業もとてもシンプル。 日本の食べ物、比べると本能的に何がしか毒っぽい匂いがしたんだろうなぁ…。

コーラが飲めたのは何なんでしょう。 全然好きじゃなかったんだけどwジャワティーは分かる。 今はめったに飲まない。 明らかに味も香りも悪くなった。

幼少の頃から絶景に息をのみ…はその通りです。 特に著名な観光地でなくとも北海道は四季折々に絶景が出現します。 ずっと見ていて飽きませんでした。 授業がつまんなくて、窓の外ばかり見ている私に「何をそんなに見ていられるのか」「何が面白いのか」と訊く生徒もいましたw 

音楽も、独特な経験がいくつかあります。 それはまた後日にでも。

 

3.想像性OE:隠喩などの詩的表現に優れる。「注意力散漫」と見られ、「おとぎの国の住人」と揶揄されるほどの強い想像力をもつ。白昼夢を楽しみ、前夜見た夢にも過剰に反応する。いわゆる英語圏で言うところの、"think out of the box"(枠にとらわれない独創的な考え方)あるいは"think different"ができる能力として賞賛される資質である。

 

詩的表現はどうか分かりませんが、文章表現力は高い評価を得ることが多かったです。 注意力散漫…は、つまんないことに興味向けませんのでw 

白昼夢ってのはちょっと違うと思うんですが、読んだ本の内容を映像化してる時があるので、そんなときは他からはそう見えるかも。

 

4.知性OE:一般に広く知られているギフテッドの特徴。知識とロジック、新しい意味を渇望し、疑問を追求し、理論的な分析や真実の探求を愛する。そのため高度な科学・ドキュメンタリー番組を好んで見たり、頭脳パズル、知覚・論理ゲームを好む。

 

まさにこれは強くあります。 残念ながら算数障害なので「数独」パズルは見ただけで怖気づいて逃走しますが、クロスワードなんかはよくやります。 私の世代だと多胡輝さんの「頭の体操」シリーズが人気で、大好きでした。 TV、ドリフも見たけどw クストーの海のシリーズとか。 クイズも好き。

 

5.感情性OE感情の種類と幅が大きく「ドラマチック」な反応を示す。より楽しみ、より悲しみ、より腹立ち、より驚き、より恐れ、より共感する。深く感情移入し、愛着心、責任感、自省意識も非常に強い。ある程度の人生経験を持つギフテッドには、相手の気持ちを鏡のようにリアルタイムで読取り、共感する人もいる。

 

そうかもしれない。 特に感情移入は深い…と思います。 

最近は大分落ち着いてきましたが、東日本大震災の後、関わることを目にするたび涙が止まらず困りました。 話すことも出来ずにいて話せば泣いちゃうし。 

繊細とか、そういうのでもなく、相手の気持ちを読み取り、共感しているのかもしれないですね。 意識してじゃないけど。

責任感、自省意識も非常に強い。 これホントに苦痛の元w

 

で、共感ってことに関係あるのかなぁ、私自身はマッサージされるの大の苦手なのですが(微妙にツボ外れたりすると気持ち悪くなってくる)ダンナや親しい肩こり友人にマッサージするのはすごく得意です。 

「何故そこが分かったの!?」というツボをジャストヒットするのですが、その時、ものすごい生あくびが出ます。

眠いわけでも疲れたわけでもないのに、顔中口になるくらいの大あくびが止まらなくなります。 涙もとめどなく…あくびのせいって以上に。

吸い取ってるのかなぁ、私、煙突?なんて話しながらぎゅ~っとw マッサージ終えたとたんにけろっと止まるんです、あくびも涙も。

 

どの分野のOEが強いかは個人差がある。たとえば、高い知覚性OEを持つギフテッドは外界からの刺激に対して非常に敏感であり、五感のいくつかが働きすぎて作業に集中できないため、混雑や混乱した環境を避けようとする。一方、知覚性OEが低く、妨害をすべて遮断して作業や思考に集中でき、むしろ五感への刺激が存在する只中に身を置くことを好み、その状況下で上手くやっていけるギフテッドもいる。OEが強いほど毎日の生活が強烈な体験となるが、特に想像性、知性、感情性において過剰に反応する人は、他人に比べて日常生活を深遠に体験し、人生の苦楽も激しく感じる。

 

「ギフテッド」の定義が定まりにくいのはこういうことがあるのでしょうか。 どのタイプかで随分違ってきますもの。

 

 

私は「ギフテッド」です。 

そして2Eというタイプで算数障害をかかえています。

 

ギフテッドの特徴とされるOEについて、

1960年代に提唱された理論であるとのこと。

こちらもそろそろ半世紀の時を経てますが、

ギフテッドの議論の中でブラッシュアップされているのかしら?

でも当て嵌まる部分、実際にそういう経験をしている部分は

自分自身にあります。 強弱はあれど。

 

で、このOEの訳語「過度激動」って

「過度な感情表現」のほうが、まだもうちょっと分かりやすいと

思うんだけど、学術語っぽくないとダメなのかなぁ?(^^;)