ちょっと前の朝ドラじゃないですが、一年の半分、過ぎた。
終わってみると、結構のほほんと過ごしていたような気分です。
ひとつひとつ思い出してみると、そうでもなかったりしますが。
後半に入るということは、もうね、あっという間にまた冬が来るのよw
さて、北海道はやはり気候的に特徴があるのですが、ま、一言で言えば
寒い!…です。
なので、北海道以外の基準を当てはめられると困りごとも多く発生します。 夏はともかく、冬は凍るのさ!…です。
しかも半端なく凍る。 春まで融けないくらい凍る。 雪も降る。
てなわけで、寒地独自の研究がなされています。 そういう研究施設が北海道内にはいくつかあるのですが、その一つが
特に土木的な問題は大きいのです。 コンクリート建造物一つとっても、冬の環境を考慮しなければ、道外と同じやり方では不具合が出る。
国の機関ですので、広く国民に「こんな研究してますよー」と、年に一度(かな?)一般公開されます。 これが楽しい。
中の方々も、ちょっと学園祭っぽい雰囲気で色々と準備してらして。
近所から幼稚園の子供たちや小学生とかも来るので、子供たちが喜びそうなことをあれこれ一生懸命考えてたり、そうかと思えば大人向けに資料を分かりやすく(素人にもわかりやすくしようとめちゃくちゃ努力しているのは感じられるw)まとめたり、模型を準備したり、標本を揃えたり。
パネルを見ていると、そっと寄ってきてあれこれ説明してくれます。
研究所にお勤めなさるような方ってことは、バリバリの理系と考えていいと思うのですが、よくイメージとして語られがちな「理系=コミュ障」的なことはほぼ無いです。
皆さんとても熱心に、しかもわかりやすく、私の「知らなかったー!そなのー?」というのをきっかけに、そうなんですよー!そしてね、これはね、こうでね、ああでね、こんなこともあってね!と、すっごく面白い話をずんずん深めて教えて下さる。
あっという間に数時間経ってしまう。
その数時間だけでも「え、そうなの?知らなかった!」「え、そうなの?なんかごっちゃになって間違えてた!」ってことがいくつも解決。
もちろん、研究なさっている内容を本気で説明されたら、そりゃ私なんかじゃ青息吐息どころではないと分かってはいますが、専門的な知識を持つ方にほぼマンツーマンで解説してもらえる、本当に「知るは愉悦なり」と感じるひと時です。
個人的にはこの一般公開は、メディアに大々的に取り上げられるでもなく、普通に暮らしていると目にしないようなところで、こういう研究をしっかり積上げて将来に備えてるんだなぁ…と、「あれ?国って結構ちゃんとやってる?」と、冷静に見直せるのもイイことかなと思います。
ともすれば批判しかされない「国政」のニュースを毎日見ているなかで、絶望的な気分になりがちだけれど、そう暗黒なわけでもないのだな、と。
展示を見てると分かるけど、研究って、ホントに地道で、しかもお金かかる(でも予算は潤沢ではない)。 そして外の人には何やってるのか分かってもらいにくいので評価されないっぽい(だから予算がなかなか増やされないっぽい)。 でも大事よね。 これを民間ではなかなか継続しにくいのはよく分かるし。
で、多分北海道民にとって、これ大事と思うサービスもやっておられる。 今は夏なのでお休みなのですが、11月下旬くらいに開設されます。
『吹雪の視界情報』
視界の現況と24時間後までの予測情報提供。
サポーターによる現在の吹雪投稿情報。
視界不良の予測をメールでスマホに送ってくれる。
メール配信サービスは
「 吹雪視界 」で検索するか、
PC版
http://nouthern-road.jp/navi/touge/fubuki.htm
スマホ版
http://northern-road.jp/navi/touge/sp/fubuki.htm
春先の土埃はちょっと無理っぽいですが^^;
今回、ほほぅ…と学べたこと箇条書き。
積雪路面の北海道で、自動走行ってどうなるの?
ラウンドアバウトの除雪どうやるの?
凍結路面に撒く融雪剤とかどうなの、滑り防止の砕石再利用してるの?
融雪剤のコンクリートや植生への影響どうなの?
札幌でも多い泥炭地、そこの土壌改良とか。
透水性アスファルト、北海道で問題ないの?
何でコンクリート舗装にしないの?
コンクリ劣化、水と凍害と思ってたら日当たりによる温度差もか!
用水路の補修方法、それ合理的!
ヤマメとサクラマスの関係性が理解できました!
そしてイワナとごっちゃになってたことも整理できました。
札幌の「中の島」ホントに島だったのか!
内水氾濫の正確な意味理解できました。
津波が防波堤に当たった時の水流影響渦は思ったより継続する。
漁礁って「おうちが出来たよー」的な単純なことではなく、もっと複雑な生態系が構成される可能性高し。
え、磯焼けって、襟裳だけじゃなく日本海側でも深刻だったんだ?
防雪林最強だけど、設置も保全も難しいよねぇ。
あのフェンス、わざと斜めにして風で雪吹き飛ばしてたのか!
あの路肩を教えてくれる矢印標識、120cmもあるとは驚きでした。でもかつて弓道部に在籍していたワタクシにとって、それを「矢羽根」と呼ぶのには若干の抵抗があることは表明しておきます。 あれは矢印ですw
そしていちばん萌えた「テトラポッド一族」ミニチュア。
ほーしーいーーー!作って売ってーーー!
プラはイヤです、コンクリでね。
…てなところです。 来年もまた行きたい。
研究所の皆さま、ありがとうございました<(_ _)>