mouratta’s blog

うっかり半世紀生きてきて、自分がギフテッドと やっと気づいた私。

ギフテッドであるという自覚なんかなかった、そして自分自身でもわからなかった2E。

 

何でこのブログを始めたか…最初の記事は、こちら

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 子供の頃の記憶は断片的で、ただし映像として鮮明です。

 ですがそれは再構築された記憶です。

何故なら、その映像の中に「私の姿」が映っているから。

私が見たままを記憶しているなら、私の姿はないはずです。 セルフィー(自撮り)でなければカメラマンの姿は撮られた映像の中には映らない。

 

その時着ていた服の模様や室内の様子まで正確に覚えていたりします。

再構築された記憶なんで、もしかしたら実際とは違うかなと、登場人物に話を聞くと、驚かれるくらい細部まで合ってるらしい。(当時住んでいた家や間取り、病院の造りなどなど)

 

子供時代に限らず、記憶に残っている鮮明な映像はほぼこの状態です。 映画を観ているように、必ず自分の姿が入り込んでいる。 ではそれは改変されているのだろうかといえば、案外そうでもない。

 

言葉が早かったのかとか、文字をすぐに覚えたのかとかはよくわからない。

でも就学前からオルガンを習っていて、楽譜のタイトルを読めてたので苦労はしなかったのかもしれません。

ガボット」の楽譜ページに踊っている人の絵が描かれていたの覚えています。

 

成績は良くて、5段階評価で5でなかったものは体育とか音楽とか図画とか。 不器用丸出しですね。

 

今はどうか分かりませんが、小学校に入ってしばらくしたら、いわゆるIQテストを受けました。 2年生初めの頃なのかな?

具体的な数字は知りませんが、かなり高かったようです。

その後何度か受ける機会があり、毎回ほぼトップの数値だったようです。(なぜ本人に教えないんだろう?)

最後に受けた時は社会人で、中途採用試験。

後に、あまりに高得点だったので人事部から本社に来ないかと(採用先は地方都市支店)打診がありました。

これはもう…いわゆるバブル期の前後という年代で、ずいぶん前。 現在の大人用IQ判定のテストとは異なっているはずですが140後半の数値だったそうです。

 

IQテストは色々な種類があるので、その時のテストとは相性が良かったのでしょうね。 覚えているのは国語的な…文章のここに当てはまる言葉は何か、120秒で!というテスト、あと1秒あれば全問解答できました。

多分間違えていないと思います。 なのでそれが押し上げたのだと思われ。

計算テストはたぶん並みの下のはずだし、歳が算出要素に加わるのかな? もう20代半ば…なので、あまり高い数値は出ないと思っていましたが。

 

小学校2年のとき転校します。

転校先は、正直あまり…教育熱心な地域ではありませんでした。 理科や社会などは、教育テレビに丸投げでびっくりしました。(それとも当時はそれが最先端だったのかなぁ…)

転校前は中庭がとても綺麗に整備されていて、池や花壇があったのに、新しい学校では何もなくって雑草伸び放題、寂しかった。

 

そして、私の時代は2年生で九九の暗唱でしたが、これが本当に覚えられませんでした。(今でもちゃんと言えません)興味のないものを丸暗記するということが「出来ない」のです。

植物や化石については図鑑を一度調べればほぼ記憶してしまうのに。

 

さらに、同じような計算問題を延々やらされることも、本当につまらなくてバカバカしいと感じていて、嫌々やって…いや、やらなかったですね(笑)サボってました。

 

そういうところに5?か6年生の頃、「電卓」が1万円台で発売されて。 ウチの父は仕事上必要があったため、わりと早い時期に買いまして。 それに触れた小学生の私には、ものすごい衝撃だったわけです。

 

「計算?この先そんなものは電卓にやらせておけばよろしくってよ!」と謎の高飛車様キャラに憑依されましたわ、そりゃぁ。 「ドリル? おーっほっほっほっほ!なんてバカなことを?」的な。

 

そしてその後、算数については本当にうんざりすることばかりでした。 そのうんざり感が、私の自己否定につながっていきます。 算数から数学に変わり、私は何一つ理解できなくなりました。

国語で最高点を取りながら、数学は0点に近い点数。

いくら勉強しても、できない。 数学だけ、できない。

となるとやはり自分を責めるわけです。 責められるし。

 

何故できない、何故やらない、反抗してるのか、怠けてるのか、国語は最高点、バカじゃあるまい、なら出来ないわけないだろう!

その他の教科も最高点ではないけれど、平均よりは上。

だったらちゃんとすればできるようになるだろう!

デキナイノハオマエガチャントシテナイカラダ!!!

 

その一方で、ずっと抱き続ける同級生との違和感。

 

具体的にいえば、「なんでこんなにわかんないの?」「この間習ったことなのに、なんで忘れちゃうんだろう?」「なんでそんなに何回もやらなきゃダメなの?」です。

そしてそれは、算数・数学の出来ない自分自身への疑問でもありました。

 

勉強はしてるのに。 どうしても分からない。

何が分かってないのかも分からない。

自分でも並みよりアタマの出来はいいと思ってるんで訳が分からない。

どんどん、どんどん、「ダメな私」レッテルを分厚く貼りこめて行きました。 それが私の学生時代です。

 

まさか学習障害ってのがあったなんて!!!

そんなの誰も教えてくれなかったじゃない!!!

 

うっかり半世紀生きてきて、やっと自分が何なのかの正体がつかめたわけです。

 

私は「ギフテッド」です。

そして「2E」というタイプです。

私が抱えているのは「算数障害」と言われる、学習障害です。

 

算数障害について、最近はweb上に、取り上げているサイトを見かけるようになりました。

『算数障害とはいったい』 筑波大学人間系 教授 熊谷恵子氏

論文的なものなので専門用語的な言葉が多く、ちょっと読みにくかったりするのですが、これで取り上げられている分類で、私は「数概念(基数性)あるいは数量感覚」の、No.8から先が該当するようだと思います。 

でも文章題は解けてたから、主に計算を司る能力に問題があるのかと思います。