mouratta’s blog

うっかり半世紀生きてきて、自分がギフテッドと やっと気づいた私。

それ、ホントにやめときなって感じ。

今日の書き込みはギフテッドについてではありません…<(_ _)>

 

数日前、ニュースで大きく報じられましたが… 

やっぱりなぁ…と、ちょっとため息つきながら、窓の外を切なく見やるような気分のASKA逮捕の報。

特別にファンってわけじゃないけど、あの歌声は時代とともにあったので、なんとも言い難い思いがあるのよね。

 

※その後12月19日、ASKA不起訴と報道されました。この記事をそのままにしておくかどうか迷ったのですが、不起訴になっても、逮捕されたことについては事実として残る、ということだそうで、根強く誤解されていることなのですが、

 逮捕イコール有罪(犯罪行為確定)ではない、

   あくまで裁判で 有罪が確定しなければ、

 逮捕時点では、全く「犯人」ではない …です。

文章の中で、この言い方犯人扱いしてるっぽいよなぁ… という強い反省<(_ _)>はあるのですが、この記事を書いた意味合いが、そもそも薬物使用について、軽い気持ちで手を出すことはあってはならない、という訴えを主眼としていますので、この注記以外は特に書き換えないことにしました。

もしご本人や(←まさかね…それは無いでしょうけれど)ファンの方にご不快な思いをさせてしまったとしたら本当に申し訳なく、お詫び申し上げます、どうかご寛恕下さい<(_ _)>

これを機会に自分自身も、

「逮捕=犯罪確定…ではない!」ということをしっかりと認識したいと思います。 また、元の文章とこの注記を合わせてお読みいただいた方に、この件についてご一考の機会となれば幸いです。(2016/12/19記)

  

やっぱりなぁ、そんな簡単にクスリからは逃げられない。

よく言われる

 「好奇心で一回だけ」

「自分は絶対一回だけで止められる」

「あんなアタマのおかしいシャブ中になんてなるわけない」

と思って手を出したら、人生破滅です!

…という、啓蒙活動の言い分は、多分正しい。

 

中には「σ(゚∀゚ )オレ、たま~にやるけど全然平気」なんてのもいるんでしょうね。

 

それね。 平気って思ってるの自分だけ。

常用してる人間って、分かるよ。

クスリ入ってない時も、行動変だから。

 

とにかく落ち着かない。 ソワソワサカサカ、シタパタシタパタ、無駄に細かくずっと動いてる。

人の話をきちんと聞けない。 聞いてても理解できてない。 相槌はやたらに調子よく打つけど、上っ面だけ。

細部に注意が行き届かない。

そして平気で飲みに行ったときとか、「σ(゚∀゚ )オレ、打ってんだけどさ、お前もやってみない?」みたいなこと口走る。 犯罪行為を相手かまわず吹聴している自覚がない。

つまり避けるべきことに対する抑制が弱いか、無い。

きちんと論理的なものの考え方できない。 衝動的。

実に「アタマ悪すぎ」って印象になるわけ。 そしてそのことに自分自身は全く気付かない。 なので、周囲が「冷たくなった」「オレをバカにする」と逆上する。

 

 

私はかつてジャンキー(麻薬中毒者)でした。

 

そしてそのお陰で違法薬物に手を出すことをせずに今日まで来ました。 クスリの恐さってのをイヤってほど思い知らされたからこそ。 

え?ジャンキーだったって?

で、違法薬物に手を出してないって?

 

はい、嘘言ってませんよ。

私は確かにジャンキーでしたが、合法的なジャンキーでした。 「医師の処方の下に投与された、アヘン系薬物コデイン中毒」…でした。 気管支喘息で、咳の発作を抑えるために、入院中2週間、その間、連続投与されました。

 

今思えば、それってどうよ!?と医者の襟首つかみたくもなる話ですがw 当時はそんなもんだったのかもねぇ、40年近く前の話ですから。 でも結局、呼吸停止の憂き目には合わずに済んだので、まぁいいや。

 

投与されてる入院中は何の問題もありませんでした。

一気に問題が出たのは、退院後。 多分医師も、分かってたんだと思います、禁断症状出ると。(最近この言葉あまり使わなくなりましたが、当時の言い方で。)

主治医は退院後は、一切コデイン処方しませんでした。

 

そして、退院後10日間だったか2週間だったか…ホントに「死ぬんじゃないかなぁ…」と思うほど具合悪かった。 自分でもびっくりしますが、学校は行ってたんです。 放課後は部活までやってました。 本格的には動けなかったけど、一応部長でしたから。

 

そして帰宅して、制服のまま2時間ぐらいぐったり横たわってました。 着替えることもできないくらい、身体が動かなかった。

そもそも横たわったのは、居間。 自室までたどり着けなかったんです。 「だるい」という言葉の本当の意味はこれか、と思うくらい身体がだるかった。

 

よく学校行ってたな、と自分でも思うのですが、これが人間の凄さかも。 酔ってフラフラで意識半分飛んでる状態で帰宅して、ドア閉めたとたん玄関で爆睡って感じでしょうか。

 

どんなだるさかっていうと、まず立ってられない。

半身起こすのも無理。

その姿勢を無理に取ってるときは、自分の両腕が、よくゾンビ映画であるように、ズルッ…ボトッ…!と首の付け根から、抜け腐り落ちていくんじゃないかって感覚…です。

目を開けるのさえつらい。 眠いわけではなく、薄半目状態で無表情。

 

シャブやってる外道がクスリの作用切れた時、多分この状態になるわけです。 「ツブレ」って言うそうですよ。 上手いこと言うなぁ、まさに表現ピッタリ。

 

自分ではとにかく退院したばかりなので、具合が悪いのは当たり前、こんなもんなんだろうと。 それが実際、2週間ほどで「ケロリ」と治まりました。

あぁ、やっと治ったんだ…そう思って、日常に戻っていきました。 まさかあれが「禁断症状」だなんて、夢にも思わなかった。

 

その後、進学のために大きな街に出て一人暮らしを始めます。 そして何度目の冬だったか…風邪をひいて咳が止まらなくなりました。 病院に行くほどでもない、と、近所の薬局で咳止めシロップ購入。

効きました。 咳は見事に治まりました。

 

そして、その効き目が切れるころ、すっかり遠ざかっていた、あの「だるさ」が再びやってきました。

その瞬間に、かつてのあれが「禁断症状」だったことを悟りました。 心底からの恐怖感とともに。

 

恐怖は、つまり、メンタル系の「向精神薬」ならばまだそういう危険性を思いもしますが、内科医の処方で投薬され、製薬会社が作った成分安定している薬ですら禁断症状を起こすくらいの作用があるならば、いわゆる違法薬物はいったいどれほどの…!ということです。

 

そして、入院後の禁断症状の真っ最中、あれに耐えられたのは、単に「病気が完全に治っていないせい」と考えていたから。

あれが「禁断症状」と判っていたら、私はおそらく、どんな手を使っても薬を処方してもらおうとしたと思います。

そのくらい、耐えがたい状態なのです、あの「ツブレ」は。 

そして、私が入院中に医師からコデインを投薬されてから、その時再び咳止めシロップを服用するまで、「年」の単位で複数年、全く使用していなかったんです。

 

が! たかが咳止めシロップ、付属のスプーン1杯。

その分量だけで、要は身体はコデインを忘れていなかったわけで。 アヘン系はいわゆるダウナー…沈静・安定作用なので咳止め以外の精神的な効用は感じなかったんでしょうが、禁断症状ははっきりと再現されたわけです。

 

つまり、これがいわゆる違法薬物だったら、こんなもんじゃないだろうという想像は容易につくわけで。

 

 

その経験があったので、私は「ちょっとした好奇心」だの「付き合いが悪いと思われたくなくて」だの「断りきれなくて」クスリに手を出すということは一切せずに来れたのだと思います。 実際何度か「友人」を、バッサリその場で切り捨てています。

 

咳止めシロップについては、一時期、依存に陥る若者が出て社会問題化したため、製薬会社も処方を変えざるをえなくなりました。

現在は私が当時服用したものとは成分がずいぶん変わっています。 それでも、あんな嫌な甘ったるさのもの一気飲みするとか…ホントにそうならなくて良かったと思います。 でも一つ間違えば、そうなっていたのだ、とも。

 

私自身は、こういう「クスリ」について、いったい「どこから線引きなんでしょう?」とも思います。

依存性だの精神作用だのいうならば、タバコは?カフェインは? 

ハーブだって、いろいろありますよ。 

解禁派は大麻だってハーブの一種だって思ってるんじゃない? 今はどうか知りませんが、私が社会人なりたての頃、道東方面に出張したら、道路わきからちょっと入ったところに大麻わさわさ生えてたよw(30何年前)思わず笑っちゃったけど。

 

地元の人は「あぁ、ここ寒いから質悪くてさ、使えねぇwww」 「たま~に役場(営林署?警察?)が引っこ抜いて焼いてるよ」なんて笑ってましたけどね。

 

昔は婆さまと一緒に実を取りに行ったりしたそうです。

植えるためじゃないですよw さすがに栽培は当時でも違法…かな? 食用です、オイル取ったり。

婆さま曰く、手荒れはもちろん色々効くんだそうで。

さすがにもう今はそんなことは出来ないでしょうけどね。

(しつこいですが、今から30何年前に「昔、婆さまと」って話です。 単純に考えても今から50何年~70何年位前の話ですからね)でも麻の実は今でも食品として合法、七味唐辛子にも入ってます。

 

私の考えは実に単純なもので、経験則から、「作用が切れた時に、耐えられないものは、やっちゃダメ!」です。

こーどーもーか、お前はーーーー!と言われるような単純さですがそんなところが本当じゃないのかなぁ。

あとは明らかに、「それ服用して、人に危害加えるかもってのは、ダメだ!」ですね。

 

酒もクスリも、それを使用してる最中に何事かやらかした時に「心神耗弱」とか理由に刑の減免行うべきという弁護側の主張に、何とも言えない違和感を感じるのは私だけではないと思うんですけど。 

 

アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

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 2004年に亡くなった、私の大好きな中島らも氏の

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クスリに手を出すなら、せめてこれ読んで、いったん立ち止まって真剣に考えて…そして、

それ、ホントにやめときな。 

ホントにさ。 ホントにだよ。