天気予報でご存知の通り、台風が日本を撫でるように西から東へ通過しそうです。 風雨や災害のことももちろん心配なのですが、知っておいてほしいこと。
注意喚起で走り書きいたします。
最近「気象病」「気圧病」という言葉が聞かれるようになりました。
台風や急激に発達する低気圧などの影響を受けて頭痛やめまい、吐き気、起きているのが無理なほど具合が悪くなるなど、その方によって色々な症状が出ます。
以前はあまり認識されていなかったので、気圧と結びつけて考える人は少なかったのですが、近年、TVなどでも言及されるようになってきました。
この「気圧変動による身体の不調」に「乗り物酔いの薬が効く」と言われ、TVでも扱ったそうです。
実際理論的に効くはずで、服用して効果を感じてらっしゃる方も多いようです。 となると、気象病対策にドラッグストアで購入しようとなさる方も増えそうですよね。
それはそれでいいのですが。
「乗り物酔いの薬」沢山あるので、もしかすると中には当てはまらないものもあるかもしれませんが、一番手に取られがちな代表的市販薬を念頭において話を進めます。
乗り物酔いの薬ドラッグストアで買えます。
処方箋要りません。
薬剤師さん介さず、棚から取ってレジ直行できます。
こういう薬は「OTC:おーてぃーしー」(Over The Counter:カウンター越しの)と呼ばれます。 市販薬とか家庭薬。
ただし緑内障の方は服用不可です!
不可どころか、禁忌!と言われるほどダメです。
薬自体は安全です。
が、緑内障の患者さんにダメな薬理作用があります。
注意書きにはしっかり書かれています。
でもみんな読まないよねー! びっくりするくらい読まない。 怖いくらい読まない。
さらに言うと緑内障の患者さんは、けっこう服用してはダメな薬多いんです。 緑内障に限りません。 持病があって投薬治療を受けてる方。 市販薬といえど用心必須。
ドラッグストアで購入できる市販薬でも、持病のある方、常用している薬のある方は、必ず売場の方に声をかけて、薬剤師さんに確認とって下さい!(「のんでる」だけでなく、点眼や塗薬、貼薬、とにかく今使ってる薬、全部)
さらにそこまで考えるか?と思われるかもしれませんが、緑内障は40代から罹るかたが増え始めます。 最初は自覚症状がないのでなかなか気づかないと言われます。
ってことは、気付かないうちに緑内障になっていて、そこに乗り物酔いの薬を気圧変動のたびに服用していると、知らぬ間に悪化させかねないということです。
健康診断で「眼圧が高め」と注意された方はそのことも忘れずに、一度しっかり眼科で検査したほうがイイです。
その時は医師に、気圧変動で乗り物酔いの市販薬を服用することがあるが、眼圧が高めと言われたので、緑内障なら服用不可ということなので心配で一度きちんと検査を受けたいと伝えるとスムーズだと思います。
基本、薬買うときは、市販薬でも薬剤師さんにかならず相談してね。 OTCでも薬である以上、思わぬ作用やのみ合わせがありえます。 今回の台風、気圧変動が大きそうなので大急ぎで書いてみました。 ご用心を!