夏ですね…札幌でも30℃前後、湿度高くて蒸し暑い。
今日はまだ風があってマシですが、もとが暑さ慣れしていないので、この数日でろでろです。
私が子供の頃は、夏休みに28℃なんてすっごい暑い日だなー!って感じでしたが、いまや30℃に届くことも珍しくなくなってきました。
熱中症、こわいです~。
「なんか…体調悪い気がする…ような感じ…かな…?」
なんてぼんやりした時点で、急いで多めに水分とってくださいね。
「何だろう、このじわ~っとした頭痛は…?」も、マズいです。
熱中症、つい甘く見がちです。
水飲めばいいんだろ、塩なめりゃいいんだろ、スポドリ飲めば治るだろ。
涼しいとこでアイス食べてりゃすぐ回復!
ひどくなってもさ~、病院行って点滴打ってもらえば楽勝!
と、考えてる方、多いようで。
ツッコミどころは沢山あるのですが、一番誤解されてそうなところ。
最近よく耳にするようになってきた
「経口補水液」
これ、いわゆるスポーツドリンクとは違います。
「経口補水液」は、
脱水状態の身体に「素早く水分を吸収させる」ためのもの。
ハイポトニック飲料です。
それに対して
「スポーツドリンク」は、CMでご存知だと思うのですが
アイソトニック飲料。
目的は「エネルギー・電解質の補給」です。
糖分が多く含まれていて、血液と「等張=同じ濃度」
実はアイソトニック飲料、
普通の水よりも吸収速度は、遅い。
多量に含まれている糖分が水分吸収を遅らせる。
運動前や運動後に、エネルギーや電解質補給するなら有効です。
でも、脱水時に最優先で飲むべきものではありません。
一刻も早くというときの「水の」吸収には向かないのです。
熱中症、脱水症状の改善に使いたいなら、
経口補水液を飲むか、
スポーツドリンクなら2~3倍に薄めて下さい。
そこまで薄めれば吸収率上がります。
できれば塩をすこしプラス。
コップ1杯で、親指と人差し指・中指、この3本指でつまみ上げた量くらいかなぁ、目安はかすかに塩味を感じるくらい。
1リットルで小さじ半分って方が覚えやすいかしら。
明らかに塩味ってのは入れすぎですw
普段暮らしてる状態での脱水予防なら、
水や麦茶で充分。
※7/30追記
そうは言ってもこの数日のような連日猛暑日な場合は、ミネラル分もかなり失われますので、スポーツドリンクを水で2~3倍に薄めたもので電解質やエネルギー補給なさってください。 電解質バランスが大きく崩れると、それはそれでまた大変危険です。
運動するわけでもないのにスポドリがぶ飲みしていると「高浸透圧高血糖症候群」起こす危険性あるのです。
いわゆる「ペットボトル症候群」。 若い方でも油断大敵。
がぶ飲みして血糖が急激に上がるため喉が渇き、脱水かと思って水分補給のつもりでスポーツドリンクを飲む、なんてことをやってしまうと、急激な高血糖状態をおこして昏睡に陥いる可能性があります。
後遺症が残る場合もあり、下手したら命落とします。
昨日TVで某スポーツドリンクがいかに水分補給に有効であるかと放送していたそうですが、タイアップなのかスポンサーなのか知らんが、糖分過剰摂取の危険性はきちんと伝えるべきだと思う。 実際症例出てるわけだし(「ペットボトル症候群」なんて言われてるわけで)。 大塚製薬、OS-1だって自社製品なんだから、そっちのアピールと合わせて効果的な使用法の啓蒙やればいいじゃんと思うんだけどなー。
あと、病院で点滴してもらったら「すぐ」良くなるでしょ?
いやいやいや、そんな、ティッシュに水が染むわけじゃないんで。
そもそも点滴、500ccとか1リットルをどのくらいの時間かけて静注するか、受けたことあれば分かるはず。 心臓に負担かかるので、じゃんじゃか速度早めるわけにもいかないですし、各臓器もダメージ受けてますから、健康時みたいに速やかには吸収されない。 「各臓器」には脳も含まれます。 水取込め~と指令する脳も弱ってますのでね。
血液量を増やしたからって、瞬時に全身くまなく水分が行き渡るわけではないのです。
予防第一! こまめに水分摂取しましょう。
そして睡眠不足、大敵です。 二日酔いの時も注意してね。
さらに脅すわけじゃありませんが、熱中症って、免疫ありません。
(感染症じゃないので免疫ってのもヘンですね、耐性向上?)
一度なったら、その後はかえって罹りやすくなるそうです。
とにかく、
熱中症予防や対策に、スポーツドリンク盲信は、やめて!
有効に使うべきシーンはもちろんありますが、
補水にはそのままでは向きません!
あと、かかった場合、やるべきは身体の冷却です。
ここのまとめが分かりやすいかなと思いましたので貼っておきます。
今日はやたらに救急車のサイレンが日中鳴り響いておりました。
この夏、どうぞご無事で。