むかしっから医療関係者や患者は聞かされてる回文です。
クスリはリスク。
もちろん副作用についての戒めですが、いまやすっかり違法薬物を使用した人物が逮捕されたときに脳裏をよぎるようになってきてしまった。
私自身が昔(追記:昔も昔、40年くらい前の話です。現在の医療状況とはかなり違っていることをご理解ください)入院加療中に医師の処方によるコデインの連続投与でジャンキー状態になった時の話、だからこそ違法薬物には手を出さずに来られたという話を以前書きましたが、そういう怖さをアピールするだけでは違法薬物への忌避を訴えることに限界があるのではないかと、ある意味相当にショックを受けた画像をこの数日ずいぶん見ました。
画像は著作権がある場合もありますので、リンク貼った形にしますが
まるでキャンディかラムネ菓子かという見栄え。
こんなもの、飲みに行ってちょっと仲良くなった見知らぬ隣客から「これカワイイでしょ、海外のお菓子、あげる。」なんて、ぽんっとひとつ手渡されたら、何の疑いも持たずに口に入れちゃう可能性高いと思う。
っていうか、その状況で私だったらぜったい食うわ、これ。
こういう違法薬物って、ニュースでよく見かける覚せい剤などの映像の「白い粉末」「結晶っぽい」「錠剤」イメージだったのですが、もうそんなモノじゃないのですね。
塩・グラニュー糖・ミントの結晶、こんなイメージもはや超古めかしいっぽい。
けっこうメジャーなブランドのロゴをそのまま使っているやつなんて、「このあいだキャンペーンやってたときのノベルティ(オマケ)だよ。」とか言われたら信じちゃうよ。
旦那とこのカラフルな薬物画像見ながら、もはや「他人から口に入れるものを貰う」というのは全力で断らねばならない時代になったかも、と話していました。
さらに言えば、人様に「おひとつどうぞ~」なんて気軽におススメするのも考えものというか…拒絶されることはそれはそれで普通のこと、と受け止めるように考え方を変える必要があるなと思ったり。
かえってそれは親御さんがきちんとしつけなさってるとか、若いのにしっかりしているとか、称賛に値する行動だ!ととるべきかもしれないと。
おススメするなら、未開封のものを相手の目のまえで開けて、いかがですかと差し出して取ってもらうとか、未開封のパッケージごと渡すとかってことになるのだろうか。
こういうことはどんどん他人への信頼を削いで行く。
それが一番の害悪だと思う。
自分が食べてみて美味しい!と思ったものを、たとえ見知らぬ通りがかりの人にさえつい勧めてそのうれしさ、楽しさを分かち合う。 昔はそんなことがよくあった気がする。
大阪のおばちゃんの得意技とされる「飴ちゃん」だって、その根本は「甘いもん食べたら嬉しなるやん♪」「今食べんでもええから、持っとき♪」「ポッケに飴ちゃん、うれしなぁ♪」という、笑顔の応酬ツールのはずなのに。
でも、やっぱり自分の身を守ることが何より大事です。
特に若い女性が狙われることが多いのは、残念ですが事実です。
ビタミン剤だよ、とか元気になるよとか、外国のお菓子だよとか。
何にも考えずにそんな言葉を鵜呑みにしないでください。
そしてこういうもので利益を得ようとする人間は、悲しいことですが必ずいる。 親しみやすい顔してあなたの隣にやってくる。
あなたはカモになりなさんな。
それは下手すれば人生棒に振りかねないほどの危険なのですから。
違法薬物による死亡事例はいくつもあります。 司法解剖されることの少ないこの国では、表に出ていないものも相当にあるはず。
死亡しないまでも、成分がマトモに管理されてもいない違法薬物では脳機能を損なうような後遺症が残る可能性も高い。 今回逮捕された有名人も「セリフ覚えが悪いのが悩みの一つ」だったという話が真偽は分からないにしても流れているが、薬物使用の結果として、その類の後遺症は充分ありうる。
使用を止めて何年経っても、ほんの僅かに摂取しただけで、あるいは薬のことを考えただけですら、劇的な作用が甦ってくることもまれではない。
好奇心でとか、断り切れなくて、と、手を出してしまうのはもちろん論外なのだけれど、きっかけとして全くそんなつもりはないまま手を出してしまう可能性もあるのだと、強く認識しておいていただければ幸いです。
見知らぬ相手だけではなく、良く知っている、友人、同僚なんて相手でも、同性でも、油断しないで。
今や睡眠導入剤はドラッグストアで処方箋無しで買える時代。
錠剤ひとつで意識を失う薬もあるのです。
悪用されない保証なんてどこにもないし、あなたが被害者にならない保証もどこにもないんだよ。