元日から驚くような天災が起こり、ニュースで街の状況を中継している間の更なる揺れで家々が倒壊する様子を目の当たりにするなんてことになるとは、まさかこの歳まで生きてきても思いもつかないことでした。
こういう時こそ被害のない地域は平常運転と心がけていたものの、2日は羽田の事故。
別に飛行機マニアではないですがかつては頻繁に出張で乗っていましたし、あの時刻に羽田到着の大型機種となればまっさきに「(新)千歳便だろ!?」と考えるわけで。 見る見るうちに機内に炎が広がる様を画面で眺めることしかできず、絶望的な気持ちでいましたが、驚くほどの早さでJAL機は乗客乗員全員退避との報がテロップで表示され、全身の力が抜けるほど安堵しました。 身内や知人(あるいはその家族)があの機内にいたかもしれない可能性があるわけで。
90秒で全員退避は単なるお題目ではなく裏付けがあって、それを裏付けるためのシミュレーションとか実地訓練とか半端ないんだろうなとあらためて「保安要員」としてのCAさんたちはじめスタッフの皆さまに頭が下がりました。
一方の海保機の乗員の方たちは重症の機長を除き5名が亡くなられたとのこと、しかも被災地へ物資をとどける業務中であったとのことで、もしあの災害が起こらなければと思うと何重にも辛い思いがします。
それにしても「地獄の釜の蓋が開く」という言葉。
もともとはお正月やお盆をさす言葉ですが、最近は「地獄の釜の蓋が開いて」魑魅魍魎やら悪鬼瘴気などの悪しき者共が一斉に噴き出してきたイメージで使われるほうが強まってると聞きました(パンドラの箱的イメージにすり替わった?) なんかもともと本来と新参の意味合いが合わさってるような年明けです。
被災なさった方々には何が、どこが、とご不快になられる言葉であろうかもと自覚したうえで、それでもあえて不幸中の幸い…という言葉をつぶやくことが何度もありました。 まず多くの方にとって休日であり家族が揃っていて帰省した若手がいる家も多かったこと。
そうは言っても逆に帰省が仇となった方もおいでですし、医療機関やインフラ整備技術をお持ちの土木建築エキスパートなど、各種の専門家がお出かけになっていて不在であったとか飲酒の影響で直後には動けないとかのこともあったはずなので単純には言えないことですが、ご高齢の方を背負って坂を上る若い方がいらしたのはやはり心強いことであったと思います。
そしてなにより今回大きな地震被害のあった一帯は原発が多数建設されていて、ほんの数カ月あとだったら稼動していた可能性が大きい。 停止中とはいえ電源設備で火災が起きたとか外部電源が落ちたとか燃料プールの水があふれたとか、じつは3mの津波に襲われてて防潮堤が4mだからかろうじて防げたけど傾いちゃったとか、モニタリングポストも結構機能停止してるとか。
当初は「異常は確認されてない」「モニタリングポストの数値に変化はない」の発表のあとにそこそこの時間を置いてコソッと大したことじゃない風を装って小出しにそれらを発表してくる生狡さに腹が立つ。 これが稼働中だったらもちろんこんなものでは済まなかったのではと思うのは、こういういかにも不誠実な対応に信頼なんか持てないのだから当たり前だろうと。
被災地から離れたところに住んでいる私ができることなど限られています。 少額であっても機会があれば募金し、積極的に被災地の産物を購入し、あとはただ祈ること。 余計なことはしない事。
千羽鶴とか、まさかイマドキいないよね? 折り紙買うカネ募金に回せっての。 Twitter 改めXに紙幣で折った鶴の千羽鶴ならいいんじゃね?みたいな書き込みがありましたが、秒で「おねがい止めて、絶対やめて!それをほどいて広げる手間大変なの、負担なの、紙幣読み取り機通すと(しわグシャで)エラー出まくりなの」的返信がついてホントにその渦中にいない人間には細かいことまでわからず、「良かれと思って」は逆に迷惑かけかねないので黙って赤十字なり何なりに募金しろ一択だと認識をあらためて強めました。
私が今いちばん危惧していることは、これです。
もうすぐ新聞やテレビが「これほど災害が続く状況では緊急事態条項を作らなければならない。そのためには憲法を改正しなくてはならない」という宣伝を繰り返す。それで国民は説得されてしまう。簡単に改憲ができてしまう。自民党はマスコミをガッチリ抑えているから不可能はない。
— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) 2024年1月3日
緊急時に対応するための法律はこれだけある。緊急事態条項がないから災害に対応が出来ないというのは全くのウソ。現行の緊急時法体制を使いこなせてない(あるいはあえて使い損ねてる)だけ。(図は下の動画から抜粋) https://t.co/0zThncFsvU pic.twitter.com/wbsin5meRq
— よしログ (@yoshilog) 2024年1月3日
元ツイの画像は、少しぼやけていて、小さな画面では見づらいかも知れないので、鮮明化しました。 https://t.co/A2VNJhFG1Z pic.twitter.com/Ep8tVDecGX
— ℕ𝕠𝕣𝕚 𝕌𝕓𝕦𝕜𝕒𝕥𝕒 (@ubieman) 2023年12月29日
大正13年生まれで従軍経験のあった私の亡父は常々
「真珠湾で戦争に雪崩れ込んでいったのではない。 その何年も何年も前から目立たぬように少しずつ、網を絞るようにあらゆることが戦争に寄せられていった。 誰も気づかない。 稀に気付いた者がいてもそんな馬鹿なと笑いものにされ疎外され口を閉ざすしかなくなる。 政治も教育も報道も、娯楽さえもが戦争という崖に人々を追い詰めていくんだ。」ということを話していました。
特に「自分たち世代がこの世から消えた後、必ずそうなる。 戦争で儲ける奴らが必ずいるんだこの世には。 庶民をゴミとしか思ってない連中が生き残ってるんだ。 油断ならない。」と繰り返し言っていた言葉が最近は薄ら寒い思いと共に脳裏によみがえります。
「全部摘発したら90人ぐらい。いなくなったら大変ですから」と田崎史郎氏は言うが、いなくなっても、国民的には特に困らない。逆にきれいに一掃して、新たな方が立候補し、新しい政治が始まった方がいいように思う。検察は政権に忖度せず、徹底的に捜査を続けるべきだ。 https://t.co/w7Q4DTbO6F
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) 2023年12月29日
災害の対応はもちろん最優先ではありますが、同時にしっかりと見張っていなければならないことがある。 騙されない。 緊急事態条項など要らないのだ。
これ、ご存知の方も多いはず。
SDGsは相当に認知度の上がった言葉ではあるけれど、その内容をあのまるいバッジをつけている連中のなかの誰がきちんと理解しているのだろう。 二言目には太陽光がーとか風車がーしか聞こえないんだけどさ。
16番目。