昨日、9月1日は「防災の日」です。
関東大震災の発生日。 1923年(大正12年)9月1日午前11時58分発生。 死者・行方不明者総数は推定で約10万5千人とされる。 死亡原因最多は焼死。
大地震の危険はこの何十年言われ続けています。 私が子供の頃には富士山噴火と首都圏直下地震が「もうすぐ」起こると言われてました。
首都圏に関東大震災並みの壊滅的な震災は起こってはいないものの、各地ではざっと上げるだけでも阪神淡路、新潟県中越沖、東北を中心に東日本、北海道胆振東部。
水害も多発していつ自分が避難することになるかわからない。 備え大事。
防災用品についてはいろいろな雑誌や番組、自治体の広報誌でも特集していますが、なかなか自分用にカスタマイズするのは難しいかも。
ということで、アラカンエイジ(60歳前後)以上の避難リュックを考えてみました。
家に備える水や食料はあまり年齢要素関係ないし、自治体やさまざまな防災サイトでもよくアピールしています。
強いてアラカン用に言うなら投薬治療を受けている方、可能であれば1週間~10日分くらいまとめてジップロック(防水袋)に入れて、目につくところに保管しておくといいです(保管場所の温度・日光など注意)。
新たに薬処方されたときには面倒でも入れ替えてストックしてた分から服用するようにして(ローリング・ストック)。 ストック日付メモしておくの忘れずに。
中年以降の常用薬って、毎日飲み続けなきゃいけないものが多いので、医療支援が動き出すまで自力確保するのすごく大事。 避難用リュックにいれておくのもいいけれど、放置して忘れがちなんです。 有効期限過ぎちゃうとマズい。
避難するときにパッとひっつかめるようなところに小分けするの大事。
ところで避難所で、同じような病気で薬を持ち出せなかったという方に、善意であっても分けるのは絶対ダメです! 居合わせた医師や薬剤師に判断を仰げれば別ですが「血圧の薬だったら私もそうだからこれ呑みなさい」は止めてー!
薬の処方はその人その人で違っています。 よくある「血圧の薬」でも種類は沢山あるし、他の薬を服用している兼ねあいがあるかもしれない。 「私の薬どうぞ」はホントに止めて(そもそも状況によっては違法)。 危険なんです。
たとえばたかがシップ薬と思っても、よく使われるモーラスなんて人によっては大変な光線過敏症を引き起こします(しかも使用後4週間くらいまで可能性がある)。 処方薬を人に譲渡するべきではないんです。
さて、まず案外やってる人が少ない、一番最初にやるべきこと。
リュックの中身の「一覧表を作る」
白状しますが、私はめっちゃめんどくさがりでズボラです。 そしてそれを上回る性格の特徴が「短気」です。 特に「必要とするものが即、手に入らない」状況がとってもキライ。 ハサミどこ~?消しゴムどこ~?(ガチャゴチョガチャ)と探し回るのが耐えられない。 なので、ズボラのくせにモノの保管場所はキッチリしているという。
避難用リュックも同じ考えです。 何がどこに入ってるか(入っていないか)一瞬で判明すること。 使用期限のありそうなものはいついれたのかハッキリさせること。
なので
避難用リュックは、かならずメモを取りながらつめます。そしてメモはリュックの一番取りだしやすいところに入れます。
しまいに手書きが面倒でエクセルで作ってしまった。 そのほうがメンドクサイのではなかろうか。 手書きで充分OKと思います、訂正もラクだし。
入れたものをどんどん書き込むのもいいんですけど、私は上に書いたようにものすごい短気なので、リュック程度のスペースですら、あちこち探すのすごくイヤ。
なので「メイン」「メイン背中側ポケット」「メインファスナーポケット」「右手側そとポケット」「左手側そとポケット」と、空間別に分けて記載します。
いれるものも、できるだけジップロックや袋で仲間をまとめます。
(軍手・ポリ手袋)(ノート・ボールペン・クリアフォルダ)(お薬手帳コピー・ワクチン接種済み書類コピー)(小型ライト・予備の単4電池)(ハサミ・ボールペン・サインペン・シャーペン・クリップ・定規・シャーペンの芯・付箋)などなど、その袋を取りだしさえすれば、他のものまであれこれとっ散らかさずに済むように。
衛生用品は特にごちゃつくので、まず小ポーチに歯みがき関連全部まとめ、それを大きなポーチに入れて、洗面・衛生用品(せっけんとかウェットシートとか)全部という風にまとめて入れ子にしていきます。
衛生用品が必要な時はデカいポーチを手に取り、そのなかでも歯みがき関係のものが要るなら、その中から小ポーチを取りだします。 だって歯みがき関係だけでも歯ブラシ・歯みがき粉・歯間ブラシ・部分入れ歯用洗浄剤・それのためのポット・歯みがきシート・マウスウォッシュ。
こんなもんポーチにぜんぶ無造作に放り込んだら、なにか探すときどんどん機嫌が悪くなるに決まってます。 ただでさえ避難する状況が楽しいわけないのでね。
マスクや手袋、タオルやトイレットペーパーのようなとっさにパッと出したいものはそのまま分かりやすい位置に。
ウチはいまのところ2人なので、微妙に中身を変えています。 まぁ2人無事に揃って避難できる前提でいるのは甘いのかもしれませんが、全部持ってたら重いし。 それもあって、「このリュックに入っているもの」が一覧表で把握できるならすごくラクっていうのが発端です。 携帯食や水の期限も、書いてさえおけばいちいち出さなくともいつ入れたか分かりますので。
あぁ、イントロが長い。 アラカン非常用リュックで忘れがちなあれこれ。
無いととても不便で困るもの。
老眼鏡。←アラカンには絶対必要なので大きく表示。
保湿ケア用品(私は無印のホホバオイル用意しています)
お薬手帳のコピー(病院名と担当医師も)。
入れ歯洗浄剤・入れ歯洗浄用ポット。
補聴器の予備電池。
フリースの靴下。
もちろん入れ歯じゃなければ、補聴器でなければ、冷え性でなければ要らないものもありますが、アラカンあたりからこういうものが無いとめちゃくちゃ困ることが増えてきます。 とくに老眼鏡は100均でも売ってます!おひとつ絶対入れときましょう!
あ、入れ歯洗浄用のポットは、シリコーン製の折りたためるものがあるのです。 それおススメ。 かさばらないし持ち運びの際割れちゃったりもしずらいし。
- 価格: 1481 円
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ちょっとお高いのがムカつくわ。
そしてアラカンだけというわけでもないですが。
アイマスク(しっかり遮光できるもの)。
耳栓。
スリッパ。
紙ベースの連絡先一覧。
同じく紙ベースで、自分の口座、保険などについてのメモ。(盗難の危険があるので一定範囲は伏せておく方がイイです)
特に女性に、ポンチョ。 防犯ブザー。
ポンチョは着替えるとか身体を拭きたいときに目隠しになるので便利だそうです。 防犯ブザーは…使うようなことがないよう願っています…
念のため書いておく。
モバイルバッテリー。
電源タップ・延長コード、最近のUSBポート対応がおススメ。
モバイルバッテリーは説明不要だと思いますが、タップコード。 充電したくともコンセントがいっぱいの時に(タコ足最大容量のチェックはいるけど)「すいませーん、タップ差し込ませてくださーい」とお願いして充電することが可能になるわけです。 それはすごく助かりますね。 備品とカン違いされて誰かに持っていかれると困るので個人所有品であることのアピールはしときましょう。 で、リュックに入れる時はジップロックなどで密閉を。 避難中の雨でも濡れないようにね。
さらに一応念のため。
マスク・消毒用品
懐中電灯or小型ランタン・予備電池
500mlのペットボトルの水1本。
カロリーメイトとかチョコレートとか、携帯食。
常備薬小分けにしたもの。
余裕があればお気に入りの本1冊。
本はいいよぉ。
灯りさえあればバッテリーなくても読めるの♪
これからは台風シーズンです。 ご安全に!