mouratta’s blog

うっかり半世紀生きてきて、自分がギフテッドと やっと気づいた私。

雨が降っている。

 

you were, by far, her biggest disappointment.

(彼女には本当にひどく失望させられた)

 

ご存知「プラダを着た悪魔」のラスト近く、主人公が面接を受けた新聞社で、前勤務先の上司ミランダの彼女に対する評価はこうだったとして伝えられた言葉です。 

面接官がミランダの言葉を主人公に伝えているので、主語がyou(主人公)やher(ミランダ)で「君は彼女を本当にひどく失望させた」(…と面接者は言った)になりますが、ミランダの直接発言として扱っています。

 

 

 

選挙結果のニュースを見ながらまさにこんな気分でした。

biggest disappointment.

朝からため息ばかりつくなんて久しぶりですが、結果は結果。

 

前回ちょっと書いた「これって自己責任じゃなくね?」「これを何とかするのが政治じゃね?」と気付いたお若いかた(20代)も生まれて初めて投票に行ったそうです。 

でもこの結果って、「結局なんにも変わんないですね、(投票)行っても?」と思われるかなぁと暗澹たる気持ちでいたら、「いやでも結構いいセン行ったし、結果イケたし!」とのことだったので少しホッとしました。(結果イケたってのは比例で入ったということ)。

 

色々話してみると、普段、政治や社会の話をすることがまずない。 ヘタにそういう話をすると、アブナイヤツ…とまではいかなくともメンドクサイヤツと思われる。 なんか難しそうだし関心も無かったし、なによりカネの亡者がカネのためにウマいこと言って当選さえすりゃ裏で何か悪いことやってるイメージ、そんなもんに自分は関係ねぇぞ関わらねぇぞって思いますよ、だそうです。

自分の20代の頃とまるっとかぶっててつい笑ってしまった。 そうなのよねぇ…。

 

今回野党の議席数は思ったほど伸びなかったのですが、個々の選挙区をじっくり見ていくと落ちるべき人物が落選しているところが複数あって、それはそれでいい傾向ではなかろうかと考えています。 もちろん相変わらずのところもありますが。

 

ため息ついてる場合じゃないですね。 暮らしはこの先まだ続いていくわけで、こんなに色々納得できない状況がつづくのを「自己責任」だけにされては困ります。

 

今までは、たとえそうしたいと望んでも、正社員になれない、給料が低い、望むレベルの教育を受けられない、結婚できない、子供を持てない、やっと持てた子供に思うような教育を受けさせられない、家を買えない…そんなのは全部自己責任と言われるし(言われる気がするまでも含めて)、自分が悪い、金のない家に生まれたのがそもそもハズレだし、頑張ったところで知れてるし、なによりもっと悲惨なヤツらがいっぱいいるしと諦めて…

でもこれアタシのせいじゃなくない? 自己責任じゃなくない?  

これを何とかするのが政治じゃないの!?

 

そしてキヨシローはやっぱり凄いなと思う。

twilog.org

いくら歌っても、まったく変わらないですね。聞き手も世の中も。まったく無力です。でも、虚しくはならない。やり続ける。自分が納得するために。それが一番大事ですから。 (西日本新聞/1999年10月25日)

 

 

彼のようには歌えないけれど、この言葉は忘れずにいます。 私にできることなんてない。 まったく無力。 でも続ける。 選挙のたびに行こうと言い続ける。

今回の結果にうんざりするのにはもう飽きた。 次は参院選が来る。