ご存知の通り、近々選挙があります。
基本、どの政党を応援してますとかをブログで表明するつもりはないです。 そう言うつもりで始めた場所じゃないのでね。 まぁ読んでいけばどこを支持してないかは分かりますけれど、あくまでそれは私の考えですので。
今回はかなり雰囲気が変わってきていると感じます。 そりゃそうだよなー。 ちょっと若い子たちと話してみると「怒りが重い」感じがあります。
根底に「恨み」のようなものがあって怒ってる。
単純に「気に食わない」とか「なんてことするんだ」とか「ふざけんな」という、ぶわわっと蒸気が噴き出すんじゃなく、何年も何年もずっと踏み拉かれて圧迫されてないがしろにされてどろどろの粘度の高い、大昔のSF映画「人喰いアメーバの恐怖」のアレみたいなのがじわじわ集積しつつある感があります。
今までは、たとえそうしたいと望んでも、正社員になれない、給料が低い、望むレベルの教育を受けられない、結婚できない、子供を持てない、やっと持てた子供に思うような教育を受けさせられない、家を買えない…そんなのは全部自己責任と言われるし(言われる気がするまでも含めて)、自分が悪い、金のない家に生まれたのがそもそもハズレだし、頑張ったところで知れてるし、なによりもっと悲惨なヤツらがいっぱいいるしと諦めていたように見えていた。
けれどこのコロナウィルス状況下で年の単位で逼迫し、ようやく仄明るくなってきたところでふと周りを見渡せば茫漠たる荒野に屍累々。
これさ。 アタシのせいでなくね? 自己責任じゃなくね? 違わね?
これを何とかするのが政治じゃね!?
やっと気づいてくれましたか、待ってた。 本当に本当に待ってたよ。
あのね、ここで本当にどの政党が今まで何をしてきたのかとか、これからどうしようとしてるのかとかをよく見て、どの政党、どの候補にに入れれば今より暮らしが良くなるのかを自分なりに考えて、そして投票に行かないと何も変わらないんです。
どの政党、どの候補を選ぶのかは「自由」です。
今までがイイなら今までと同じところを支持すればいいし、今までのやり方じゃダメだと思えば違うところを探せばいい。 比較検討する方がいいけど、めんどくさかったら顔が好き♪だっていいんじゃないかと私は思う。 まず投票に行く、それが大事。
個人的には先日見てたとあるTV番組で(番組名も何も覚えてない)パリでホシ持ってるレストランオーナーシェフ(日本人)のコロナ禍での苦闘を取材した内容だったのですが、ロックダウンがやっと解除されて店を開けられる!となって、急ぎスタッフを招集し、再開店に向けての準備を始めたというシーンがあり、それがかなり思うところありました。 これが日本だったら廃業してたかこんな風に元のスタッフでの再開はおぼつかなかっただろうなと。
要はね、何カ月も店を休業したにもかかわらず、再開するとなった時に「元のスタッフが」皆、すちゃっと店に戻ってきたのですよ。 それは休業中の従業員にも収入補償が保証されていたから。
他に仕事を探すとか、家賃払えなくて退去して田舎に帰るとかホームレスになるとかしないで家にこもっていられたからです。 何カ月も。
日本はたった1回、10万円配って終わり。
しかもさ、当初の案は現金じゃなかったんですよ。 お肉券とかのクーポン出すなんて話で(自分の選挙区の食肉生産業者へ利益誘導したいというのがバレバレ)さすがに党内身内からすらボコボコにされてしぶしぶ10万配った。
ものすご~い恩着せがましさで、さらに「結局使わずに貯金しただろ」なんて言われて。 あまりの違いに腹の底がめっちゃ冷えたわ。
えぇ、じぞくかきゅうふきんってのはありました、知ってます。 それで助かった経営者もいるんだとは思うけど、じゃあなんでバイトの首切られて困窮してる若者とか、廃業した店や会社が街なかにこんなに目につくんだろう。
そもそもあれ、ホントに具合悪くなるほどメンドくさい書類で(友人に見せてもらった)申請しづらくて嫌がらせかと思ったわ、ホントに金出すのイヤなんだねぇこの国って、友人はかなりお怒りモードだった。
何なん(by藤井風)
なんか歌詞にいろいろ重なる。 いやもちろん藤井氏がこの曲に政治的な意図こめたわけはまったく無いの分かってます。 勝手に私が投票に行く時の脳内ソングに設定してるだけでございます、すまん<(_ _)>
ついでに、大好きなので続けてしまう。
それから今回の選挙は「最高裁判所 裁判官の国民審査」もあります。
ほとんどの方が「あー…なんか〇✖つけるヤツ…?」くらいの認識をお持ちかどうか、あるいはそんなんあったっけ?じゃないかしら。
上の文はちょっと間違ってます。
〇(マル)つけてはいけません。
書くことが出来るのは、コイツはダメだ!辞めさせろ、罷免!
という人の名前上にあるマスに✖。
バツだけです。
バツ以外の、〇とかハートマークとか文字などを書くと
問答無用で無効票にされます。
今までの国民審査で罷免された最高裁判所の裁判官はいません。 まぁね、あんまり関わりない世界だったし、そもそも「誰!?」だし。 左からの一番最初や2,3番目の人にバツ付きがちと聞いたこともあります。 要は何にも書かないのもな~…で、このあたりに付けとこか、てな感じかな。
一応選挙前に「公報」は配られるんです。 それ読んで判断してくださいねということですが、これがもう、絶対読ませたいと思ってないような事務的羅列「国はな、そなたら庶民にも知らしめておるぞ、読まぬか?それはそなたらの勝手じゃ、くくくくく」的なぺら紙。 せめてもっと文字デカくしてよねホントに。
今回はNHKがこのサイトを公開しました。
開けるといきなりうるさい作りの表紙が出てきてうんざりですが、めげずにそのままスクロール。 まず「国民審査とは」次に「最高裁 裁判官の顔ぶれ」があり、次にこれですこれ!「あの裁判での判断は?」
ここで個々の裁判官がどういう判断をしたのかが分かります。
この点はNHK評価します。 真っ先に夫婦別姓についての判断が出てきます。
認めないということを、ダメ(違憲)としたかOK(合憲)としたか。
違憲=認めないのは憲法に反している。憲法的には夫婦別姓は認められるべき。
もちろんこんな単純な話じゃないです。 この件はこうも書かれています。
「どのような制度を取るのが妥当かという問題と、憲法違反かどうかを裁判で審査する問題とは次元が異なる。 制度のあり方は国会で議論され、判断されるべき」
元々は、憲法違反だどうにかしろってウチに言ってくる前に、国会って国民の代表が集まってる場所があるんだから、国民の声まとめるのはそっちなんじゃないの?です。
裁判所にしてみれば「ウチにそんなこと言われても…」的な。 どっちにジャッジしても反対勢力から怒られそうだし。 ヘタすれば勝った方からも「評価はするが気に食わない」矢が飛んでくるし。
ただ、私はこれは別姓がどうこうというよりも、「選択制」を導入して個人の選択の自由度をあげてほしいという希望を持っている国民がそれなりに多数いる状況に対して、詳細な議論も尽くさずにただ許さないということこそが「自由」にかかわる基本的人権の案件として憲法違反かどうかの判断を裁判所に仰いだのだろうなと考えます。
個々の裁判官の過去の判例をじっくり見ていくと、単純にバツ書けないなと思います。(夫婦別姓についてはこの判決はダメだと思ったけど、辺野古の工事に対してはこういう判決だしてるとかアルバイトへの賞与不支給はどうかとか)逆に夫婦別姓だけを問題にさせようとしてないか?と勘ぐりそうになる。 辺野古も、雇用形態によっての給与配分とかだって大事です。
メンドクサイですが、しっかり考えることは自分自身の目指すものとかモラル基準を再確認するためにはいいかも。
藤井風くん、この写真が力石徹っぽく見えてしまうのは私の世代ということで…