mouratta’s blog

うっかり半世紀生きてきて、自分がギフテッドと やっと気づいた私。

ダンナの白内障手術についてあれこれ(前編)

 

4月にSPY✖FAMILYの話などに続けてダンナの眼科手術の話を書きました。 白内障手術受けたのですが、それについて細かいこと色々書こうと思ってたんです。

mouratta.hatenablog.jp

へこたれるような出来事が世の中であったってのはあるにせよ、まぁすっかりサボりがち、てゆーかー! 夏って短いから忙しいのよあっち行ったりこっち行ったり。 

もうね「来年の話は出来ない」って思いで日々過ごさなきゃならないってひしひし感じますの。 今を生きる。 この夏、この旅、この景色、私にとって次はないかも。

というわけで晩夏にお出掛けした六花亭帯広本店でのサクサクパイ。 賞味期限3時間という少数店舗限定のお菓子です。 帯広の他、釧路や札幌本店でも食べられるし千歳空港で扱ってるお店ありますがご存知ない方も多いのでご紹介。 帯広本店にはこれ食べるためのイートインコーナーがあります♪ 他はちょっと分かんないけど。

 

さて、ダンナの眼科手術のあれこれ。 

年齢とともに自覚のあるなしは別にして、白内障緑内障に罹患する方が確実に増えてきます。 この頃は昔はそれほど日本人には多くないとされてた加齢黄斑変性も増えてきているようです。 ダンナも発症して治療しました。 その治療がきっかけで一気に白内障手術に進みました。

 

で、大事なこと。 これは2022年の情報です。 

ブログの記事は何年経っても検索で引っかかる可能性がありますが、医療の世界は日進月歩、5年後10年後には状況ぜんぜん違ってるかも。 お気に留めておいてね。

そしてこの記事は医療的なことではなく、一患者が、こういうことがあって、こういうものを備えておけばよかったなぁとか、こういう感じになるんだなぁ、とかそういう細かなおしゃべりです。 

ずっと眼圧高く、緑内障治療を続けていたダンナが、白内障も徐々に進行してきていたところに、左目に加齢黄斑変性を発症したので、その治療後に一気に白内障手術まで受けた、その予後についてです。

白内障手術を受けるのに「これ買っとけ」「これ注意しとけ」というようなことと、緑内障白内障併発していて手術勧められているけど不安で踏ん切りがつかない人に向けて、うちのダンナは手術して大正解と思ってる(あなたのことは知らんけど)って話を書くけど、参考になる?です。

 

まず大前提。

眼科で医師の診断を受けて、しっかり状況を話し合い、医師の見解を聴く。

一口に白内障といってもその背景は色々です。 うちのダンナみたいに長年の緑内障に加齢黄斑、元々近視に乱視に老眼加わってフルコンボだドン!みたいな人、白内障のみだけどかなり糖尿病が進んでる人、血圧高くて薬飲んでる人、その他いろんな事情がその人によってありますから、まずはドクターにしっかり相談。 場合によっては手術お勧めされないこともありえます。

 

その上で不安があるなら他の眼科医の意見を求めて診断を受ける。

ドクターショッピングを推奨するわけではないけれど、やっぱり医師との相性ってあります。 説明がよく理解できないとか、不安に寄り添ってもらえている気がしないとかだとちょっとねぇ。

目の手術なんて聞いただけで素人にはコワイ。 どうしても100%の不安解消は難しいと思います。 そのうえで手術をするメリット、デメリットをしっかり理解できるように説明してくれるとか、万一手術してもダメな(効果無い)ことはあるのか、その時はどうリカバリーできるのかとか。 そういう不安の解消はとても大事。

 

メリット、デメリットに関わることなのですが、患者にとって大事な認識が2つ。 

手術をしたとしても、術後すぐに完全な状態に治る…はありえません。 機械の故障個所パーツ入れ替えじゃあるまいし、それはない。 判りますよね。 

そして手術を受けても、白内障を発症する前と全く同じ状態にはならないということは理解しておかなければならないと思います。 

あくまで「人工レンズ」に置き換えるわけですから、その見え方にはちょっとした違いはあって、その違いに時間をかけて「見え方に脳が適応してゆく」のです。 治療は眼球への手術だけで完結することではない。

脳が適応してゆく時間は人それぞれ。 1週間~10日くらいで慣れちゃう方、2,3週間の方、数カ月~半年くらいでやっと違和感なく普通に感じるようになる方も。 

この「違和感」は人によるので、いったいどの程度を「慣れた」とするか、なかなか判断は難しい。

 

ま、初診で白内障について「緊急手術だ!これからすぐ!」なんてまず無いので、患者の側も事前に下調べしたり、聞きたいことメモしていくのは有効です…が。

その「下調べ」は今の時代ほぼネット情報で玉石混合、トンデモ情報は必ずあります。 壺買って拝めは論外とおわかりでしょうが。

チェックポイントはこんなところかと。

「誰が(どういう人が、会社が、組織が)発信している情報なのか」

「いつの情報なのか」(←これホント大事!)

「他のサイトの情報と極端に違っていないか」

「妙に不安を煽る、あるいは絶対治るとか極端に振れていないか」

「治療にかこつけて巧妙に何か買わせようとか、別サイトに誘導してないか」

※このあたりは以前「ヘアピンで金属アレルギー」という記事書いた頃の経験ですが、頭皮の皮膚炎に困って検索して、出てきたサイトのほぼすべて「シャンプー系売りつけようとする奴等」でした。 サイトを一見しただけではよく分からないです。 最後の最後に(これ試してみたらいいかもー効くかもー)と高っけぇシャンプー類おススメしてくるという腹黒さ。 素直な人ほど騙されがちだと思います、気をつけて。 え~とAmazonリンク貼ってる私はどうよ?と思ったりしてはいますがw

 

まずダンナの眼科遍歴。

元々近視と乱視があってメガネ使用していました。 40代後半に健康診断で眼圧の高さ指摘され、眼科受診。 点眼薬の処方が始まりました。 

治療開始後数年経って、眼圧が一時異常な数値にまで上がり(医師がパニック起こしかけたレベル)急遽点滴などで下げ、大きい(特定機能)病院の眼科紹介され、閉塞隅角のレーザー治療をおこなって眼圧自体一時的に下がりはしたけれど根治に至らず。 

転勤族だったので主治医は何度か替わりましたが点眼薬治療を途切れず継続。

 

点眼薬も使っているうちに徐々に効かなくなり、薬を変更し種類も増え、最終的には朝・夕方・就寝前に全部合わせると4~5種類。 複数点眼するときは5分ほど時間を置くので20分近くかかったりします。 これが毎日毎回なのでやっぱり負担なんですよね。 事前に手を洗うのは家にいれば簡単だけど出先だとそうもいかないですし、忘れず持参するとかも。 

持参するのも「薬剤」ですから気を使います。 衛生状態はもちろん紫外線の遮蔽や温度、この問題は結局、小さい保冷水筒がいちばんラクでした。 目薬容器の形状にもよりますが入るなら夏場や厳寒地域の冬にはおススメ。

最初の頃は小さい保冷材も使ってたけれど、炎天下車内に長時間放置するわけではないので問題ない、とすぐに入れなくなりました。 ウチはたまたまイオンで¥500ワゴンセールにあった名もなき…

↓ うわ、あったw 名もなきとか言ってごめん。 

このタイプを内栓(飲み口)外して使ってました。 持った感じは新品ラップの筒くらいですかね(芯じゃなくラップ巻き状態の)。 長さはラップよりずっと短い。

 

そうこうしてるうちに、加齢黄斑変性

www.gankaikai.or.jp

www.skk-net.com

↓ ダンナが受けたのはこの治療法。

kanden-hsp.jp

ある日、視界の一部がぐにゃっと湾曲してあわてて眼科に行きました。 それほど大きな曲がりに見えたわけではなかったのですが、ただ事ではないということで。

加齢黄斑変性はいくつか種類があって、治療法のどれが効くかも少々違うようです。 ダンナが受けたのは「光線力学療法」。 光に反応する薬剤を静脈から投与し、それが患部にも到達した時点でレーザーを当てるというものです。

 

投与する薬剤の影響があるので術後72時間(48時間というところも多い・患者の生活状況に合わせているかも→仕事が屋外で日差しを浴びがちとか)は日光回避、その後も2~3日ほど肌の露出を控えなければなりません。 手術はできれば夕方くらいに受けて日没後速やかに帰宅、家の照明も蛍光灯はOK、LEDはまぁ大丈夫、ハロゲンランプはダメゼッタイ(店舗はハロゲンランプ率高いので寄れない)、TV大丈夫というように制限があります。  

翌日からは遮光カーテン(もともと1級遮光カーテン使用してたので助かった)閉め切って生活。 間違ってカーテン開けないように安全ピンで留めて「カーテン開けない!」とメモつけて。

これ、72時間やってるとものすごい気分が塞ぎます。 明るい音楽や本とか映像観るようにした方がいいです。 美味しいものも用意して、花飾って。 日光大事。

 

加齢黄斑変性は出来るだけ速やかな治療がのぞましいとされています。 ごく小さければ自然に戻る可能性もゼロではないそうですが、期待はしないほうがいい(視界に異常が起こる状態なら自然に元に戻る可能性はほぼない)とのことで、ちゃっちゃと治療に進みました。 一度では済まないことも多いようです。 ダンナも2回受けました。

白内障の手術とは直接に関係ないので加齢黄斑変性についてはこんなとこで。

 

 

さて白内障の手術。

手術前に買っておいて良かったなというもの。

清浄綿(目の周りに使えるタイプ)

まず片目、翌週もう片目という感じで両眼手術すると思うので、40~60包くらいあった方がいいかなと。 ウチは30包1箱あったのですが足りなくなり12包の探したけど、近くのドラッグストアに100包しか無くて難儀しました。 

 

眼帯

眼帯というとこのイメージですが

おススメしたいのはこの貼るタイプ。 

貼る眼帯 アイパッチ 大人用 10枚入

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手術後、絶対ダメなのはつい濡らしちゃったり触っちゃったりゴシゴシこすっちゃうってことなんですが、これ貼ってると予防になる。 眠る時もこれでOK。

 

で、ボディシート、お好みのものを。 入浴も洗顔も制限されますので必要かと。

 

術後に保護メガネ勧められることもあるようですが、ダンナは無しで済ませました。 ドクターに「保護メガネ処方してもらえます?」(←保険効く)と聞いたら「あ~…要らないよ? 結局ほとんどみんな使わない。 貼るので充分。 どうしても欲しいなら処方するけど…」ということでしたので無しで。

実際要らなかったです。 メガネかけて熟睡ってムリだし。 そうはいってもドクターの考え方は色々ですから「ガードが無いのでつい触っちゃった」なんて絶対困るので、お勧めする病院もあるとは思います。 子供やペットと同居してて予測不能アタックの危険があるなら必要かしら。

 

すごく埃っぽい、風が強いという時は花粉症用のメガネあった方が安心かもしれないですね。 ダンナも術後3日目だったか風の強い日にビビって思わず100均で買って使ってみたそうです。 えーと…100均クオリティだなーとのことです。 お察しください。 お高いのはもうちょっと違うと思う。

 

手術当日のことは事前に説明されるはずですが、

術前何日か前から目薬点すように言われたり、

当日はこういう服(衿なしとか前あきとか)で来てとか(←病院によるかも)

可能であれば帰宅時には付き添う人がいた方がいいとか(←とにかくよく見えない、まぶしいのもあるし麻酔もまだ効いてるし。 その状態で薬局に立ちよって目薬処方してもらうことになる可能性が高いので、問診票かいたり保険証だしたりなど細かいことがけっこう負担になる)

術後はかなりまぶしい(人工照明も)ので薄色でいいからサングラス必ず持参。 帽子もあった方がいいかも。 ハンチング程度でも無いよりはまし。

帰宅して当日はお風呂も洗顔も絶対禁止です。 つい顔洗いそうになるのでやっぱり貼る眼帯あったほうイイです。 数日ダメです(後編で詳しいサイト貼っときます)

数日後からお風呂OKですが、目に水入っちゃいけないので、貼り眼帯だけで不安な方は水泳用ゴーグルあるといいかも。 汗が流れるので、貼り眼帯の上にガーゼかさねてその上からゴーグルって感じとか。

 

いまは白内障手術は日帰りで済むことが多くなっているので、大したことないよねってカン違いされてしまうようですが、やはり当日、翌日は仕事は無理です。 

車の運転も、街なかで情報量多いようなところはやめといたほうがイイです。 

できたら翌々日まで安静おススメ。 入院してないからって、治療終わった直後から普通に動くのはちょっと無謀。 

 

手術に至る前から手術直後についてのあれこれと、手術前に準備しとくと良さげなものはこんなとこです。

 

次の後編で、白内障手術受けてみたダンナ様のご感想をお聞きしましたぁ!(←安手の通販番組みたいなアナウンス) はい、あくまでも「個人の感想・感じ方、効果には個人差があります」です。 ご参考になればいいのですけど。