昨日(11月24日)は私の敬愛するフレディ・マーキュリーの命日でした。
YouTube とか観てるとやっぱりとても切なくなる。
Queen - Radio Ga Ga (Live Aid 1985)
かつてAIDSという病が感染を拡大していくにつれ、何人かのアーティストやデザイナー、ミュージシャンなどの著名な人々の中で、おそらくこの人はAIDSで落命するかもと思う人物が自分の中で出てきて…フレディはかなりその確率が高いと思わざるを得ず…結果、やはりそうなった。
今でこそ治療法や薬の進歩で、AIDSが報告された直後のような「治療法も薬もなく、感染・発病したら致死の病」ではなくなりつつある。 それでも、この病は重い。
感染症、しかも命にかかわる感染症のもたらす諸々のもの、その影響はこれほど広範囲にわたることは、この1年でイヤというほど思い知らされました。
例のGoToトラベルに関して、札幌は大阪と共に一時停止となりました。 しかし、万一の場合、停止を含めての対応はありうるかの検討をマトモにしていなかったツケがここに来て噴出。 泥縄というもうんざり。
まぁそれに文句を言ったところで…なのではありますが。
昼過ぎ、たまたま…ああいう番組なんていうの?ニュースの解説っぽくあーだこーだ突っつくヤツ。 GoToの一時停止の札幌を例に挙げ、その停止のしかたの「抜け穴」をとやかく取り上げてたのだけれど。
要は「札幌に宿泊すると、GoToの適用はされない」ということなので、「抜け穴」として、札幌市の隣接自治体に宿泊してしまえば、札幌の「長時間観光が可能」と。
そして、札幌市を囲む周辺自治体をぐるっと表示し、そのどこからでも札幌にのり込み観光可能!みたいに図解してたんだけど。
いや…できないわけじゃないですがね。
札幌市を囲む自治体(隣接したもの)はこの11。
江別市、北広島市、恵庭市、千歳市、石狩市、当別町、小樽市、京極町、喜茂別町、赤井川村、伊達市。
札幌に住んでる人間からすると、その「抜け穴」札幌観光を「長時間楽しめる」のはおそらく小樽のみ。 千歳はギリギリ入るかどうか。
この2市だけが公共交通機関利用で、ある程度の宿泊施設のチョイスが可能な「抜け穴」となりうる。
江別市、北広島市、恵庭市については、公共交通機関利用で札幌に入ることは難しくないが、宿泊施設の選択が非常に狭いです。 いまどきの、安普請で狭くても綺麗で明るく薄気味悪さのないチェーンホテル…みたいなのはホントにわずかしか無い。
そしてそれ以外の自治体、札幌に入るのに公共交通機関利用ならどんな状況か、調べたのかねぇ。
今はGoogle先生がいろいろ教えてくれますんで、試しに赤井川から札幌へ、今くらいの時刻で移動しようとしたらどんなのかなと。こうなった。
これ検索したのは13:30頃なんです。
1時間くらい電車に乗り継ぐバスないの。 札幌隣接でもこんな感じです、普通に。
まして伊達とか。 伊達市はたしかに札幌市隣接ですが、平成の合併の結果、大きく二つに分かれている飛び地市なのです。 メインの市街地は海沿いですが、札幌に隣接してるのは山間部。 札幌の「周辺自治体」に伊達市をあげる道民は多分いないと思うのよね。
あんな雑な内容に踊らされて、トンデモな宿泊地選んでGoToとかなさいませんよう。
あのね、個々の自治体はけっこう魅力的なんですよ。 一般的な「有名観光地」というわけではないけれど、風景だったり食事だったり、それぞれに私は大好きなところです。 そういう意味では全然トンデモじゃありません。
ただ、「そこを宿泊地として札幌の長時間観光をする」って目的には向かないのです。 その目的になんとかかなうのは小樽…と、まぁ千歳も…OKかなぁ…ってこと。
都内観光するのに、埼玉の川越に「都内観光のために」わざわざ宿とりますか?という話。
川越市は見どころ沢山ある楽しい街です、ぜひどうぞ。 何度でも行きたくなります、私大好き。 でも都内観光のために泊まるところじゃないよねぇ…。
正直、感染拡大の状況からGoToを批判する気は…無いわけじゃないです。 でも観光をメイン産業とする北海道にすれば、瀕死の業界をなんとか持たせたカンフル剤であることは事実です。
だからこそ、ああいう無責任なTVの、雑な解説にはうんざりする。 結局こういう批判のしかたは、「メディアはロクに状況も確かめず、言いたい放題」という切り捨てに向かうと思う。 信頼度をどんどん削いでいくようなことなのよね。
私はこの番組、薬局の待ち時間に見てました。 同じように待ってた全員、大笑い。
「わたし大滝(←伊達市と平成に合併した:なのでいまは伊達市)だけどもさ。 大滝に泊まって札幌さ来るって、それで半日終わるべさ!」大滝出身のおばさま、大ウケです。
いやまぁ、視聴者を楽しませるのが第一なら、目的ははたしてますのね。 …やれやれ。