さて。
先日MK精工さんの「もちブレンダー」なる物を買ってみたので感想を。
もちブレンダーにはレシピ集が付属していました。 主食orメインおかず的、スープレシピ、お菓子で27種類。 内容詳細を無断で転載はできませんので、ご本家サイトへリンク貼っておきます。
使う前の印象では「スープレシピ」が付属レシピ集に3品しか無かったし、作れる量も1人前(水量200cc)なので、特に必要なかったかな~なんて思ってましたが、あら失礼しました、すっごく楽で便利で美味しい。
一番シンプルなとろとろコーンクリームスープは、切り餅と市販のコーンスープの素、水いれてスイッチ押すだけ。約35分で出来上がり。 その間なんにもしなくてOK。
食事の「小さなおかず」扱いなら、小食器に分けて2~3人分に使えると思いました。 1人で全部食べるならもちろん十分な満足度。
受験生のお夜食や塾前の軽食なんぞに好適っぽいし、なによりこれ、体調悪くて食事が取れない病人や高齢者にものすごく合うかも。
作る前は「餅」ってことで少々警戒していましたが、出来上がってみるとほとんど餅の形は残っておらず(切り餅で作ってすこしほわほわな残りが(大さじ1くらい)ありましたが、それ自体もほわっと柔らかで粘りがあまり感じられないので、油断大敵とはおもいつつ危険性は少なそう。
もちろん気になるなら簡単に除けられます。 丸餅で作ったら、元が小さいので残り自体ないんじゃないかな。
で、スープ以外のメニューも、切り餅を普通に焼いたり茹でるときよりも粘りが少ない感じ。 伸びはするのですが、ケースから出したかたまりを、お箸でつまんで食べるとき、わりと小さな一口にちぎりやすいのです。 他に混ぜ込む食材があるので粘りが少なくなるみたい。
油断大敵‥でも・・普通の餅より安全かも・・・?
スープじゃないタイプで最初に作ったのは「ジャーマンポテト餅」だったのですが、冷めてくるとあのお餅の「みょ~んっ」と粘り伸びる感じはわりと弱くて、しかもお箸でつまむ量も少量になり(そうですねぇ…感覚的にあの蒟蒻ゼリーの半分から2/3くらいの大きさかな)のどつまりの危険性はほとんど感じませんでした。
もちろん相当に嚥下機能が落ちていれば止めときましょうよと思いますが、私も近年は食事中ちょっとした拍子にむせることあるくらいに嚥下機能低下しています。 その状態で少々用心しつつ、問題なく食べられたということで。
冷めるにつれどんどん固くなるので、途中からスープに(ミネストローネ:もちブレンダーのとろとろタイプではない普通に鍋でつくったもの)入れて少し柔らかくして食べてみたところ、喉ごし抵抗感ほぼなくすんなり食べられました。
ジャーマンポテト餅のレシピはじゃがいもの千切りを加えるので、スープに入れるとニョッキっぽい。 あまり「餅!」ってニュアンスはなかった。
ガレット風餅は、チーズと生パン粉(←無かったので食パン刻んだ)、牛乳などを入れますが、これももち感そんなに強くないです。 仕上げトッピングにオリーブオイルをかけるので、いっそうスムーズ。
もちろん飲み込み機能がよくない場合は油断大敵です! 注意をゼッタイ怠らず! これはしつこく言う!
動作音は静かです。 もち米で餅を作るってのはまだやってないのでそれは分かりませんが、切り餅でつくるメニューはホントに静か。 ホームベーカリーに比べたら無音と言っていいのでは(←無音は言い過ぎw)
水分間違えて少なかった時にちょっと身震いしてましたw その時は音も少し大きめだった。
で、もちろん文句言いたいところも色々とw
何たって予約調理できないってのはちょっと不便。 もちろん食材入れて何時間も常温放置なんて無理だってのは分かるのですが、調理時間がほぼ30分前後と決まっているので、15分くらいだけでも予約できたらいいのに。
要は食事の時刻が午後7時として、その30分前くらいからって割とバタバタしてることが多いのです。
ついスイッチ押すの忘れてしまうのもだけど、この「もち」ブレンダーの宿命というか、「もち」なので、出来上がって容器から取り出した後、容器を速攻で洗いたい、洗わぬまでもお湯を入れて羽根まわりのよごれを緩めたい、その手間も、作業時間押し押しのときにはちょっと負担。
セット後に10~15分ズレて勝手にスイッチオンしてくれたら助かるなぁ。
そうすると食卓に着いてから出来上がって、サーブして、容器をシンクに持ってってお湯入れておくってのが余裕でできるのよね。
あと、液晶表示がすごく見ずらい。
もちつきなのかアレンジ1なのか2なのか、パッと見てわかりにくいのです。
バックライト搭載希望、それが無理ならもう少し表示を大き目にするとか、視認性を上げる努力を! これは去年、14年ぶりに買い換えたHB(ホームベーカリー)でも感じた不便さです。
それから出来上がりを知らせるブザーの音が、聞き逃しがちなほど柔らかい音声で、しかも小さい。 これもHBと同じ感じ。 こちらの加齢のせいで聴力が落ちた可能性もあるけれど、音量調節あるいは音の周波数高低切り替えできるようにした方が良いのでは。
まぁね、出来上がりが近くなるとブレンダーもHBも「美味しそうな匂い」が漂うので、ブザー聞き逃さないように注意するようになるけれど。
で、使ってみて感じたこと。
取り出すのにゴムべらあった方がイイです、それも小さいサイズの方が使いやすい感。
結構なお値段でビビりますが、好適サイズのが100均にあります。 それで充分。
あと、出来上がったアレンジもちを容器からまな板とか皿に出すわけですが、クッキングシート敷くの必須!
このひと手間ホントにおススメ。 取り皿ならボウルにお湯入れて緩めればいいけど、まな板が浸かる洗い桶なんてうちには無い。 冷めてくっついて、洗うのに手間取りました。
お皿に取りだすなら、あらかじめお皿ちょっと温めておくの推奨。 冷めると急速に固さが増していきます。 お菓子のレシピはそうでもなかったですが、おかず系はやっぱりあったかい方が美味しいです。
我が家では何回かやってみて、おかず系タイプは木製のボードに取りだしますが、出来上がる10分前くらいから熱いお湯入れたフライパンを置いてまな板自体温め、クッキングシートを敷いた上に取りだし、その固まりからお箸でつまんで食べるパターンになりました。
↓ こんな感じのボードです。
手間といえば手間なんですが、焦らず食べられる方がいいので。 なんならホットプレートにあけて、お好み焼きみたいに食べるのが冷めなくていいのかも。
あとは…洗うとき。 調理用羽根、軸にさしこむ貫通穴があるのでブラシがあると便利。
↓ こんなやつ。 もちろん100均にもあると思う。
- 価格: 220 円
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レシピ集以外の展開。
実はメーカーとしては推奨していません。 水分量の調節が混ぜ込む食材との関係性によるので、素人がカンだけでやるのは危険だと思う。
これは過多な水分投入で攪拌時にもしあふれちゃうと、機械底のヒーター部にかかってしまって深刻なダメージになりうるということかなと。 説明書に従いましょう。
ただ、問題なく試せるのは「とろとろコーンスープ」のバリエーションですね。 単に市販のスープの素をコーンスープ以外に置き換えればいいわけで。 ポタージュ系の方が相性いい気がする。 やたら具材の入ってるのはおススメしないけど。
バター餅やってみたい。 MK精工さん、サイトでレシピの追加公開お願いしますぅ~~~<(_ _)>
もちブレンダー。 これ、案外お助けアイテムかも。 そんなに大きくないし、使った後はフタの内側の湯気を拭いて、中の練り容器を洗うくらい(羽根がメンドクサイかなぁ、でもフードプロセッサやミキサーよりずっとラクに感じました)。
食材は保存期間の長い市販の切り餅。 粉末スープの素。一度買っておけば1年くらい楽勝で持つっぽいもの。
体調悪くておかゆ誰か作って…(;_;)なんてとき、便利。
『プチもっち』の方がちみっとお安いし、機能の違いは「スープ機能」の有無だけ、どっちにするか迷ったら、価格差は2000円前後なので「いや、ウチはもち米で餅作るだけ。それしか使わない。」というのでなければ、ワタクシは『もちブレンダー』おススメ。
大事なことなので繰り返し言うけど、くれぐれも、嚥下機能低下している場合は用心してくださいね。 高齢者も、子供さんも。
で、もち米から餅作るってのはまだやってないので、いずれまた感想書こうと思います。
スープ餅レシピの活用で、休日のお昼がすっごく楽になったワタクシからは以上です(^O^)