mouratta’s blog

うっかり半世紀生きてきて、自分がギフテッドと やっと気づいた私。

24時間で60cm

 

手がね。 特に肘から手首にかけての部分「前腕部」重ぉい…

じわっと筋肉痛なのですが、雪投げの負荷がこんなところに出るとは。 車から雪を下ろすブラシって柄が細くて持ちにくく、あのブラシで押し落とせる許容量越してるのをわしわし無理に使うと妙な力が入っちゃうんですね。

そして雪かきスコップをがしっと握る時間が普段の5倍くらい。 そりゃあねぇ。

 

今朝のニュースで報じられていましたが、札幌市積雪は8年ぶりに1m越え(朝のニュースで119cm)6日の24時間降雪量(前日正午~正午)が59cmで、最高記録となりました。

www.hokkaido-np.co.jp

昨日はあまりに積もっちゃうとツラいので、まだ雪は降ってる最中だったけど9:00から車まわりの除雪をしに行きました。 

まず雪投げ道具置き場に行くまで30cm以上の雪をラッセルしながらたどり着かねばならん。 ウチのマンションは駐車場とエントランス部分にロードヒーティングが施されているのだけれど、降雪がすごすぎて融雪が全然追いつかない。 30cm以上積もってるのは初めてみた。

ラッセルとは =雪をかき分け、道を作りながら進むこと。 

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車は巨大餅。 フロント部分が地面まで連なって完全に埋もれてる。 スマホで思わず撮ったけど何が何だか分からない。

雪投げ作業自体は30分ほどで終え、一度家に入って2時間後。 いやだな~いやだな~こわいな~と稲川さんになりながら窓からそっと見下ろすと…雪投げ前と同じだけ積もってますー! 2時間前の雪投げ作業はまーぼーろーしー!とIKKOさんにキャラ変化して、すちゃっと再度雪投げへ。

 

つくづく人生無駄なことはないというか、以前も書いてますが私が育ったのは北海道で2番目の豪雪地域(1位はニセコ地区)、10歳なるかならんかで大人並みの雪投げこなすのが当たり前でした。 

特にウチは親が2人とも仕事持ってましたので一番早く帰ってくる私がちゃっちゃとやるのが普通。 別にそうしろと言われたわけではないですが、帰宅した親が疲れた状態でやるのを見るのもツラいんで。  

下校→家に着く→ストーブは消えて部屋は冷え切っているのでまず火を焚く(石炭ストーブですのでそれなりの作業が必要・この間寒いのでオーバーコート着たまま)→ストーブの石炭が着火したのを確認したら着替えて雪投げ開始。

まぁ子供の仕事なんで1時間弱かなぁ。 田舎なので家周りが無駄に広い。

 

でもこれやってたお陰で札幌の降雪程度なら、何の苦も無く除雪しちゃえるのです。 駐車場程度の広さなら筋肉痛にも腰痛にもならない。 身体の動かし方が出来上がってるんですね。 それがまさかの前腕部筋肉痛とは! だって昨日は除雪しながら思わず「…これさ、実家より降ってない?」と弱音が出たもん。 いやはや。

 

 

真夜中近くなっても除雪車の音が全然聞こえないし、これは明日の月曜日、街は動かなそうだなと思ってたら案の定、JRは札幌発着終日運休、バスも中心部と主要国道沿い以外はほぼ運休状態で、車はおそらく大渋滞なので戦力外、交通手段は地下鉄か徒歩。 チートとしては犬ぞりスノーモービルノルディックスキーですが、さすがにそんな人はいないので本気にしないでください。

 

「あ、大丈夫でーす! ウチ、シベハス飼ってるんで犬ぞりで来ましたぁ。 駐車場につないどいていいですよね? エサ代って通勤手当に上乗せにならないのかなー?」とか…無いですさすがに。 

 

住んでると分かるのですが、とにかく除雪体制が年をおうごとに急速に脆弱になってきています。 最大の問題は高齢化。 除雪機材はあっても排雪するダンプカーが足りない。 ダンプカーがあってもドライバーが足りない。 

街なかでダンプカー見かけたらちらっと運転士さんたちみて下さい。 20代30代なんてまずいません。 50代以上がほとんどで、いやもう50代は若い方。 60代半ば…過ぎていそうな…とか。

あんまり学校の勉強って好きじゃないし、自分の力量で評価されるってイイよなぁなんて気概のあるコはヘタに半端な学歴重ねて都市部でサラリーマン目指すより、大型車両や大型重機の免許取得して腕磨いた方がずっと年収上がるかも。 ただしちゃんとした企業見極めてね。

 

それでも結果的に幸いだったというか、コロナのオミクロン株感染拡大が無かったら、今さっぽろ雪まつりやってるはずなんですよ。 2月5日から12日まで。 こんな大雪パニックをマトモにくらってたら帰宅困難者続出でえらい騒ぎになってたかと。

 

でもこういうドカ雪はこの先も、温暖化の影響で増えるだろうし。 

正直、こういう天候で街の機能がマヒするって、札幌に住む以上覚悟しないとダメじゃないかとは思ってます。 覚悟したうえで、じゃぁ「こういう事態を起こさない」じゃなくって「起こった時にどうするか」の対応を考え、その内容を周知していきましょうって方向が大事だと思うんです。 だって結局自然には勝てないって、人間。

 

そもそも30年くらい前でも、ここまでの積雪量がありながら100万人が暮らしている都市は世界中で札幌だけとされていました。  いまや190万人いますから、そりゃアナタ、機能マヒするよねー24時間で60cm(勢いの強い時は1時間5cmくらいの感じで降る)降れば。 

平均で1時間に5cm積もる雪って静止画像でこんな感じ。

news.yahoo.co.jp

実際は降る雪は煙幕というか弾幕というか。 100m先はスクリーンみたいに白くなって何も見えません。 あるはずのビルもマンションも。 

夜だとそのマンションがカーテン開けて照明つけててもたぶん見えないです。 信号くらいの強い光なら分かるかな。 弱くぼんやり赤いとかくらいは分かるかも。 いや100mだと分からないかってな感じです。

 

これが延々。 ま、札幌ってのはそういう都市なわけです。

ほらね、もうオリンピック開催なんて向かないんだってば…とぶつぶつ言っとく。  っつーかこれが言いたいわけです、やめとけ、と。 どなたさまののポケットを潤す気でいるのか知らんけど。 

以前にも書いていますが、札幌市民としてこの街にもう一度聖火が灯る、それを観たい気持ちはあるけれど、あるのだけれど…ということです。 アスリートたちの活躍だけを純粋に胸躍らせて称賛できるイベントであるならば気持ちも違うと思いますが。