今週のお題「ひな祭り」
道明寺の桜餅と雛あられ。
可愛いよねぇ。
ひし餅は食べた記憶がない。
覚えてるのはひし餅のように3色に染めた
おこし…?雷おこしみたいなお菓子だった。
私はお雛様を買ってもらわなかった。
家にあったのですよ、昔々のが。
もちろん私のものではなく、私の伯母
…にあたる人のものだったとのこと。
残念ながら幼いうちに身罷って。
雛の節句にはそのお雛様を飾っていて
私はとてもそのお雛様方が好きだった。
家に来た友達は、あまりに古くてボロボロで
かなりびっくりしていたのだけれど、
「もーらったちゃんのお雛様ボロボロじゃない!」
と言われても全然気にならなかった。
親は不憫に思ったのか、私を毎年のように
お店に連れて行って選ばせようとしたのだが
私は頑として「要らない」と言い続けた。
(店員にすれば可愛げのない子供だったろうなぁw)
お顔がね、違うのですよ。 お道具類も。
家にあったのは明治か、大正初期のものと思う。
※4月5日追記:諦めきれずあちこち画像検索で探してみたら、お顔と衣装の作りが良く似ているのがあった。明治時代の古今雛と呼ばれるタイプらしい。
↓こちらの記事をスクロールしていくと中過ぎに綺麗に写ったお写真があります。
私には時代の目利きなぞできないのだが、
伯母のために「買った」わけではなく
父親が(私の祖父ですな)懇意にしていた
素封家から譲り受けたという話を聞いている。
なので伯母が生まれた時より昔のものだろうと
いうことは想像つくわけで。
細かなもの、皆、手作りなのだろうな。
屏風も金屏風ではなく、小さな貝や珊瑚を
多分ニカワでひとつひとつ貼り付けて
花や海老を描いていた。
私が子供の頃でももう、そんな風なのは何処にもなかった。
実家をたたむときに、私が一番気にかかったのは
仏壇でも神棚でもなく(ご先祖様、ゴメン<(_ _)>)
このお雛様だった。
塵として捨てることだけはイヤ。
人形供養をして下さる神社を探してお願いした。
お守りくださいまして有難うございました<(_ _)>
お雛様はその娘の守りを担うので、一人に一つ、
引き継ぐものではないとされるけれども
私はそんなことないと思うなぁ。
黒澤監督の「夢」でも、
桃の畑を伐採されたのを怒ったお雛様が
(お雛様というか桃の木の木霊だそうですが)
男の子に文句言ってたりしましたけどねw
その家の皆を守って下さるような気がします。
もう、お雛様を手元に置くこともないのだろうなぁ。
ちょっとサミシイね。